平成25年9月5日(木)Vol.493
前年比で生産5ヵ月連続増、出荷2ヵ月振り増
鉄連、7月の普通鋼鋼材需給速報発表
日本鉄鋼連盟は9月3日、7月の普通鋼鋼材需給速報を発表した。概要は次の通り。
7月の普通鋼鋼材生産は、前年同月(613.1万トン)比11.4万トン・1.9%増の624.5万トンと5ヵ月連続の増加となった。また、前月比では9.2万トン・1.5%増加した。
7月の出荷は、国内向けは424.7万トンで、前年同月比では25.6万トン・6.4%増と2ヵ月振りの増加となった。また、前月比では40.3万トン・10.5%増加した。輸出向けは232.3万トンで、前年同月比で1.5万トン、0.7%増と2ヵ月振りの増加となった。また、前月比では15.3万トン・7.0%増加した。
この結果、出荷合計では、前年同月(629.9万トン)比27.1万トン・4.3%増の657.0万トンと2ヵ月振りの増加となった。また、前月比では55.5万トン・9.2%の増加となった。
7月末のメーカー・問屋在庫は、前月末(661.2万トン)比32.5万トン・4.9%減の628.7万トンで、4ヵ月振りの減少となった。内訳をみると、メーカー在庫が前月末(527.7万トン)比29.6万トン・5.6%減の498.1万トンと2ヵ月振りの減少となった。また、問屋在庫は前月末(133.5万トン)比2.9万トン・2.2%減の130.6万トンと3ヵ月振りの減少となった。
国内・輸出別では、国内向在庫が前月末(560.6万トン)比26.4万トン・4.7%減の534.1万トンと4ヵ月振りの減少となった。また、輸出船待在庫は前月末(100.7万トン)比6.1万トン・6.0%減の94.6万トンと2ヵ月振りの減少となった。
在庫増減についてみると、在庫が前月末比1万トン以上減少した品種は、小形棒鋼(8.6万トン減の65.8万トン)、亜鉛めっき鋼板(7.2万トン減の86.4万トン)、鋼帯(幅600㎜以上)(5.0万トン減の162.1万トン)、H形鋼(3.5万トン減の28.1万トン)、鋼板(2.5万トン減の58.2万トン)、冷延電気鋼帯(2.3万トン減の8.1万トン)、鋼管(1.9万トン減の50.7万トン)、大形形鋼(1.2万トン減の6.8万トン)であった。一方、在庫が前月末比1万トン以上増加した品種は、軌条(1.6万トン増の8.0万トン)であった。
7月末の在庫率(在庫&出荷)は、前月末の109.9%から14.2ポイント低下し95.7%となり、4ヵ月振りに100%を下回った。うち、国内在庫率は前月末の145.8%から20.0ポイント低下し125.8%となった。
普通鋼鋼材需給速報 2013年7月 Excel
平成25年9月5日(木)Vol.494
国内出荷 前年比が前月の減から増に転じる
製紙連合 7月の紙・板紙需給速報発表
日本製紙連合会はこのほど、7月の紙・板紙需給速報を発表した。概要は次の通り。
【概況】
7月の紙・板紙の国内出荷は、前月の減から転じ、前年同月比4.5%の増となった。紙は3.9%、板紙は5.2%の増で、いずれも前月の減から転じた。主要品種では、白板紙を除き増加した。
紙・板紙の輸出は、前年同月比45.0%の大幅増で、11ヵ月連続の増となった。うち紙は16.4%の2桁増で、東アジア及び大洋州向けを中心に11ヵ月連続の増となった。板紙は焼く4.8倍の大幅増で東南アジア向けを中心に9ヵ月連続の増となった。
紙・板紙の在庫は前月比7万トン減で、3ヵ月振りの減となった。うち紙は5.4万トン減で新聞用紙、印刷・情報用紙を中心に3ヵ月振りの減となった。板紙は1.6万トンの減で、段ボール原紙を中心に前月の増から転じた。
【主要品種】
新聞用紙の国内出荷は、前年同月比1.4%増で、参議院選広告等のページ数増加により、前年12月以来7ヵ月振りの増となった。
印刷・情報用紙の国内出荷は、前年同月比7%増で、前月の微減から転じた。荷動きは低調だが、参議院選関連のスポット需要や一部消費税増税関連を見越した需要に加えて、輸入からの振り替え等が影響した。輸出は16.9%増で、塗工紙を中心に7ヵ月連続の増加となった。
包装用紙の国内出荷は、16㌧の微増だったが、未晒し包装紙を中心に前年10月以来9ヵ月振りの増となった。
衛生用紙の国内出荷は、前年同月比0.2%の微増だが、トイレットペーパーを中心に前月の減少から転じた。
段ボール原紙の国内出荷は、前年同月比6.2%増で、飲料向けの増加等により4ヵ月連続の増となった。他方、白板紙の国内出荷は0.8%減で、落ち幅は減少したものの、一般向けを中心に9ヵ月連続の減となった。
紙・板紙需給速報 2013年7月 PDF