No.502:生産は持ち直しでも11月は低下予測 経産省 9月の鉱工業生産・出荷・在庫速報発表
No.503: 前年比 粗鋼が増に転じ、燃料油3ヵ月連続増 経産省・エネ庁が9月の生産動態統計速報発表
No.504:生産 12ヵ月連続前年比割れ 自工会 8月の四輪車生産実績速報発表
No.505:軽除き前年比12.4%、前月比49.2%ともに増 軽は前年比25.4%、前月比32.9%ともに増 自販連、軽自連が9月の国内新車販売台数速報発表
No.506:鋼材内需1 69万トンで前年同期比5%増 経産省 2013年3四期の鋼材需要見通し発表
No.507:四輪車生産 13ヵ月振りの前年比増 2013年度上期は2年振りの前年比減 自工会 9月の自動車生産速報を発表
No.508:燃料油生産 5ヵ月連続前年比増 エネ庁 9月の石油統計速報発表

平成25年11月1日(金)Vol.502

生産は持ち直しでも11月は低下予測

経産省 9月の鉱工業生産・出荷・在庫速報発表

経済産業省は10月30日、9月の鉱工業生産・出荷・在庫速報を発表した。同省では9月の特徴として生産、出荷が上昇、在庫、在庫率は低下であったとしながらも、製造工業生産予測調査によると10月上昇の後、11月は低下を予測しているとし、「総じてみれば、生産は持ち直しの動きで推移している」としている。

平成22年=100

注1:()内は前月における確報値・前月比。
注2:▲はマイナスを示す。
項目 季節調整済指数 原指数
指数 前月比(%) 指数 前年同月比(%)
生産 98.5(97.0) 1.5(▲0.9) 102.3 5.4
出荷 97.0(95.5) 1.6(▲0.1) 103.1 4.7
在庫 108.3(108.5) ▲0.2(▲0.2) 106.1 ▲3.5
在庫率 110.2(112.5) ▲2.0(1.8) 102.6 ▲7.0

1. 9月の生産・出荷・在庫動向

1. 【生産】

2. 9月の生産は、前月比1.5%の上昇と2ヵ月振りの上昇(前年同月比は5.4%の上昇)となり、指数水準は98.5(季節調整済)となった。

3. 生産の上昇に寄与した業種は、輸送機械工業、電子部品・デバイス工業、情報通信機械工業等であった。品目別にみると、普通乗用車、アクティブ型液晶素子(中・小型)、小型乗用車の順に上昇に寄与している。

4. 【出荷】

5. 9月の出荷は、前月比1.6%の上昇と2ヵ月振りの上昇(前年同月比は4.7%の上昇)となり、指数水準は97.0(季節調整済)となった。

6. 出荷の上昇に寄与した業種は、輸送機械工業、石油・石炭製品工業、情報通信機械工業等であった。

7. 【在庫】

8. 9月の在庫は、前月比▲0.2%の低下と2ヵ月連続の低下(前年同月比は▲3.5%の低下)となり、指数水準は108.3(季節調整済)となった。

9. 在庫の低下に寄与した業種は、石油・石炭製品工業、鉄鋼業、電気機械工業等であった。

10. 9月の在庫率は、前月比▲2.0%の低下と2か月ぶりの低下(前年同月比は▲7.0%の低下)となり、指数水準は110.2(季節調整済)となった。

2. 製造工業生産予測調査

製造工業生産予測調査によると、10月は前月比4.7%の上昇、11月は同▲1.2%の低下を予測している。 10月の上昇は、はん用・生産用・業務用機械工業、情報通信機械工業、電気機械工業等による。11月の低下は、はん用・生産用・業務用機械工業、電気機械工業、情報通信機械工業等による。

9月の実現率は▲1.4%、10月の予測修正率は0.7%となった。

製造工業生産予測調査 (季節調整済前月比(%))

平成22年=100

注)▲はマイナスを示す。
平成25年9月 平成25年10月 平成25年11月
平成25年9月調査 5.2 2.5
平成25年10月調査 4.7 ▲1.2

3. まとめ

9月の生産は、前月比1.5%の上昇となった。また、製造工業生産予測調査によると、10月上昇の後、11月は低下を予測している。 総じてみれば、生産は持ち直しの動きで推移している。

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平成25年11月1日(金)Vol.503

前年比 粗鋼が増に転じ、燃料油3ヵ月連続増

経産省・エネ庁が9月の生産動態統計速報発表

経済産業省と資源エネルギー庁は10月30日、2013年9月の生産動態統計速報を発表した。それによると鉄鋼は粗鋼生産量が927.8トンと前月比1.5%、前年同月比5.4%のともに増を示した。前年同月比は前月の減から増に転じた。石油製品の生産量は燃料油計で1、514.7万KLと前月比8.2%減だが、前年同月比3.6%増となった。

鉄鋼の9月の生産を品種別にみると、普通鋼の鋼帯が377.7万トンで前月比3.4%減だが、前年同月比0.9%の微増。冷延広幅帯鋼が172.1万トンで前月比0.4%の微減で、前年同月比も3.0%の減。鋼板が92.6万トンで前月比8.6%増、前年同月比0.9%の微増。棒鋼が88.6万トンで前月比14.7%の2桁増で、前年同月比7.7%増。形鋼が54.1万トンで前月比7.8%増、前年同月比20.9%の大幅増。線材が17.7トンで前月比12.0%の2桁増、前年同月比25.1%の大幅増。特殊鋼の熱間圧延鋼材は172.2万トンで前月比4.4%、前年同月比8.6%ともに増。冷延広幅鋼帯は22.4万トンで前月比4.9%、前年同月比5.4%ともに増。めっき鋼材の亜鉛めっき鋼板は108.4万トンで前月比6.9%、前年同月比2.0%のともに増を示した。

一方、9月の石油生産を油種別にみると、重油がA重油とB・C重油を合わせて265.8万KLと前月比4.4%減、前年同月比21.1%の大幅減。ガソリンが442.5万KLで前月比13.3%の2桁減だが、前年同月比1.9%増。軽油が369.5万KLで前月比9.7%減だが、前年同月比19.7%の2桁増。灯油が110.9万KLで前月比4.2%、前年同月比2.0%ともに減。ナフサが174.6万KLで前月比1.6%減だが、前年同月比32.0%の大幅増。ジェット燃料油が151.3万KLで前月比4.8%減だが、前年同月比10.9%の2桁増となった。

また、9月のコークスの生産は285.4万トンで前月比5.8%、前年同月比2.4%ともに減。液化石油ガスの生産は40.7万トンで前月比6.4%減だが、前年同月比10.2%の2桁増。石灰石の生産は1、219.1万トンで前月比1.6%、前年同月比0.5%ともに減となった。

鉄鋼統計速報 2013.09 Excel

資源エネルギー統計速報 2013.09 Excel

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平成25年11月1日(金)Vol.504

生産 12ヵ月連続前年比割れ

自工会 8月の四輪車生産実績速報発表

日本自動車工業会は9月30日、8月の四輪車生産台数速報を発表した。概要は次の通り。

8月の四輪車生産台数は680、487台で、前年同月の736、419台に比べて55、932台・7.6%の減少となり、12ヵ月連続で前年同月を下回った。

8月の車種別生産台数と前年同月比は次の通り。

【乗用車】

576、847台で58、345台・9.2%の減少となり、12ヵ月連続の減少だった。このうち普通車は319、682台で20、215台・5.9%の減少、小型四輪車は140、719台で39、090台・21.7%の減少、軽四輪車は116、446台で960台・0.8%の増加。

【トラック】

93、594台で1、364台・1.5%の増加となり、2ヵ月連続の増加だった。このうち普通車は42、433台で1、442台・3.3%の減少、小型四輪車は22、381台で838台・3.9%の増加。軽四輪車は28、780台で1、968台・7.3%の増加。

【バス】

10、046台で1、049台・11.7%の増加となり、5ヵ月連続の増加だった。このうち大型は799台で32台・3.9%の減少、小型は9、247台で1、081台・13.2%の増加。

8月の国内需要は366、754台で、前年同月比1.1%の減少であった。うち乗用車310、691台で前年同月比1.6%の減少、トラック55、131台で同1.8%の増加、バス932台で同12.2%の増加。

輸出は前年同月比2.1%の増加となった。

また、1~8月の生産累計は6、251、777台で、前年同期の6、909、799台に比べ658、022台・9.5%の減少であった。このうち乗用車は5、312、171台で655、321台・前年同期比11.0%の減少、トラックは850、111台で13、672台・同1.6%の減少、バスは89、495台で10、971台・同14.0%の増加であった。

四輪車生産実績速報 平成25年8月 PDF

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平成25年11月1日(金)Vol.505

軽除き前年比12.4%、前月比49.2%ともに増

軽は前年比25.4%、前月比32.9%ともに増

自販連、軽自連が9月の国内新車販売台数速報発表

日本自動車販売協会連合会は10月1日、9月の軽自動車除く国内新車販売台数速報を発表した。

それによると、軽自動車を除く新車販売台数合計は32

4、315台で、前年同月比12.4%の2桁増、前月比49.2%の大幅増となった。全車種で前年同月比、前月比ともに増加となった

9月の販売台数を車種別にみると、普通乗用車が13

8、051台と前年同月比で17.2%の2桁増、前月比48.9%の大幅増。小型乗用車は14万6、058台で前年同月比8.6%増、前月比51.9%の大幅増となった。これにより乗用車計では28

4、109台で前年同月比12.7%の2桁増、前月比50.4%の大幅増となった。貨物車は普通・小型を合わせて3

9、087台で前年同月比10.7%の2桁増、前月比41.6%の大幅増となった。バスは1、119台で前年同月比13.2%の2桁増、前月比20.1%の大幅増だった。

一方、全国軽自動車協会連合会も同日、9月の軽四輪自動車販売台数速報を発表した。新車販売台数合計は19

8、445台と前年同月比25.4%、前月比32.9%のともに大幅増となった。

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平成25年11月1日(金)Vol.506

鋼材内需1、69万トンで前年同期比5%増

経産省 2013年3四期の鋼材需要見通し発表

経済産業省は10月1日、2013年度第3四半期(2013年10~12月期)の鋼材需要見通しを発表した。

それによると3四期の鋼材需要は2、460万トンで前年同期比5.0%増だが、前期(2四期/7~9月期)実績見込み比では1.3%減となる見通し。内訳は国内需要が1、609万トンで前年同期比5.5%増だが、前期実績見込み比0.6%の微減、輸出が851万トンで前年同期比4.0%増だが、前期実績見込み比4.6%減とされている。3四期の粗鋼需要量見込みは2、797万トンで、前年同期比8.0%増加し、前期(実績見込)比では横ばとされている。

需要部門別の状況は以下の通りとされた。

【国内需要】

  • 建設部門

住宅向けが消費税増税前駆け込み需要等により堅調であり、季節的には需要減少期となる非住宅向けを合わせた建築部門全体でも前年同期を上回る水準とみられる。土木部門でも鋼材需要は前期(実績見込)比、前年同期比での増加が見込まれることから、建設部門全体では前期(実績見込)比、前年同期比ともに増加の見込みである。3四期の需要は565.5万トンで、前年同期比4.8%、前期比1.4%ともに増と見込んでいる。

  • 製造部門

堅調な自動車生産や、これまで減少が続いていた造船向け需要の下げ止まりにより、前年同期比で増加に転じる見込み。前期(実績見込)比では横ばいの見込みである。3四期の需要は717.5万トンで前年同期比3.7%増で、前期比0.7%の微増と見込んでいる。

【鋼材輸出】

鋼材輸出は普通鋼の出荷ずれ等により前期(実績見込)比で減少の見込み。前年同期比では増加の見込みである。

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平成25年11月1日(金)Vol.507

四輪車生産 13ヵ月振りの前年比増

2013年度上期は2年振りの前年比減

自工会 9月の自動車生産速報を発表

日本自動車工業会は10月30日、9月の自動車生産実績速報を発表した。四輪車に絞ってみると、9月の四輪車生産台数は873、623台で、前年同月の772、900台に比べて100、723台・13.0%の増加となり、13ヵ月振りに前年同月を上回った。9月の車種別生産台数と前年同月比は次の通り。

1. 【乗用車】

2. 745、078台で84、118台・12.7%の増加となり、13ヵ月振りにプラス。このうち普通車は420、878台で60、414台・16.8%の増加、小型四輪車は185、727台で5、697台・3.2%の増加、軽四輪車は138、473台で18、007台・14.9%の増加。

3. 【トラック】116、934台で15、850台・15.7%の増加となり、3ヵ月連続のプラス。このうち普通車は52、377台で5、795台・12.4%の増加、小型四輪車は28、213台で4、049台・16.8%の増加。軽四輪車は36、344台で6、006台・19.8%の増加。

4. 【バス】

5. 11、611台で755台・7.0%の増加となり、6ヵ月連続のプラス。このうち大型は855台で95台・10.0%の減少、小型は10、756台で850台・8.6%の増加。

9月の国内需要は522、760台で、前年同月比17.0%の増加であった。うち乗用車446、006台で前年同月比18.1%の増加、トラック75、635台で同11.3%の増加、バス1、119台で同13.3%の増加。

輸出は前年同月比10.2%の増加だった。

また、2013年度上半期(4~9月)の生産累計は4、743、593台で、前年同期の4、908、598台に比べ165、005台・3.4%の減少となり、上半期としては2年振りにマイナスとなった。

このうち乗用車は4、026、483台で205、604台・前年同期比4.9%の減少、トラックは649、374台で31、370台・同5.1%の増加、バスは67、736台で9、229台・同15.8%の増加であった。

上半期(4~9月)の国内需要は2、545、259台で、前年同期比1.7%の減少となった。うち乗用車2、154、332台で前年同期比2.8%の減少、トラック385、669台で同4.4%の増加、バス5、258台で同1.7%の減少。

上半期(4~9月)の輸出は前年同期比0.9%の減少となった。

四輪車生産実績速報 PDF

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平成25年11月1日(金)Vol.508

燃料油生産 5ヵ月連続前年比増

エネ庁 9月の石油統計速報発表

資源エネルギー庁は10月31日、9月の石油統計速報を発表した。概要は次の通り。

1. 原油の動向

9月の原油輸入量は1、760万KL、前年同月比102.9%と前年を上回った。輸入量の多い順に見ると、

(1) サウジアラビア(450万KL、前年同月比84.2%)

(2) アラブ首長国連邦(445万KL、同109.3%)

(3) カタール(188万KL、同78.9%)

(4) ロシア(151万KL、同480.5%)

(5) クウェート(140万KL、同111.4%)となっている。

なお、今月の中東依存度は83.2%、前年同月に比べ5.2ポイント減と2ヵ月連続して前年を下回った。

2. 燃料油の生産

燃料油の生産は1、515万KL、前年同月比103.6%と5ヵ月連続して前年を上回った。油種別にみると、ガソリン、ナフサ、ジェット燃料油及び軽油は前年同月を上回ったが、灯油、A重油及びB・C重油は前年同月を下回った。

3. 燃料油の輸入、輸出

燃料油の輸入は278万KL、前年同月比84.3%と前年を下回った。

輸出は277万KL、同119.3%と7ヵ月連続して前年を上回った。

4. 燃料油の国内販売

燃料油の国内販売は1、482万KL、前年同月比97.1%と2ヵ月連続して前年を下回った。油種別にみると、ナフサ、ジェット燃料油、灯油、軽油及びA重油は前年同月を上回ったが、ガソリン及びB・C重油は前年同月を下回った。

5. 燃料油の在庫

燃料油の在庫は1、190万KL、前年同月比96.9%と前年を下回った。油種別にみると、ナフサ及びジェット燃料油は前年同月を上回ったが、ガソリン、灯油、軽油、A重油及びB・C重油は前年同月を下回った。

石油需給概要 2013.09 Excel

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