No.519:生産3ヵ月連続上昇、出荷3ヵ月振り低下 経産省 2013年11月の鉱工業生産・出荷・在庫速報発表
No.520:前年比 粗鋼3ヵ月連続増、燃料油4ヵ月連続増 経産省・エネ庁が11月の生産動態統計速報発表
No.521:燃料油生産7ヵ月連続前年比増 エネ庁 11月の石油統計速報発表
No.522:国内出荷 5ヵ月連続増加 製紙連合 2013年11月の紙・板紙需給速報発表
No.523:生産 前年比10%増で3ヵ月連続増 自工会 11月の四輪車生産実績速報発表

平成25年12月28日(土)Vol.519

生産3ヵ月連続上昇、出荷3ヵ月振り低下

経産省 2013年11月の鉱工業生産・出荷・在庫速報発表

経済産業省は12月27日、2013年11月の鉱工業生産・出荷・在庫速報を発表した。経産省では、11月の特徴として次の点を上げている。

◇11月は、生産が上昇、出荷、在庫、在庫率は低下であった。

◇製造工業生産予測調査によると、12月、平成26年1月とも上昇を予測している。

◇総じてみれば、生産は持ち直しの動きで推移している。

平成22年=100

注1:()内は前月における確報値・前月比。
注2:▲はマイナスを示す。
項目 季節調整済指数 原指数
指数 前月比(%) 指数 前年同月比(%)
生産 99.4(99.3) 0.1(1.0) 100.0 5.0
出荷 99.0(99.1) ▲0.1(2.3) 99.9 6.5
在庫 106.0(108.0) ▲1.9(▲0.3) 108.7 ▲5.2
在庫率 104.5(106.0) ▲1.4(▲3.7) 104.3 ▲11.2

1. 11月の生産・出荷・在庫動向

【生産】

11月の生産は、前月比0.1%の上昇と3ヵ月連続の上昇(前年同月比は5.0%の上昇)となり、指数水準は99.4(季節調整済)となった。 生産の上昇に寄与した業種は、輸送機械工業、情報通信機械工業、化学工業(除.医薬品)等であった。品目別にみると、デスクトップ型パソコン、軽乗用車、半導体製造装置の順に上昇に寄与している。

【出荷】

11月の出荷は、前月比▲0.1%の低下と3ヵ月振りの低下(前年同月比は6.5%の上昇)となり、指数水準は99.0(季節調整済)となった。 出荷の低下に寄与した業種は、汎用・生産用・業務用機械工業、電子部品・デバイス工業、電気機械工業等であった。

【在庫】

11月の在庫は、前月比▲1.9%の低下と4ヵ月連続の低下(前年同月比は▲5.2%の低下)となり、指数水準は106.0(季節調整済)となった。 在庫の低下に寄与した業種は、輸送機械工業、汎用・生産用・業務用機械工業、鉄鋼業等であった。

11月の在庫率は、前月比▲1.4%の低下と3ヵ月連続の低下(前年同月比は▲11.2%の低下)となり、指数水準は104.5(季節調整済)となった。

2. 製造工業生産予測調査

製造工業生産予測調査によると、12月は前月比2.8%の上昇、平成26年1月は同4.6%の上昇を予測している。 12月の上昇は、電気機械工業、汎用・生産用・業務用機械工業、情報通信機械工業等による。平成26年1月の上昇は、はん用・生産用・業務用機械工業、輸送機械工業、電子部品・デバイス工業等による。

11月の実現率は▲1.7%、12月の予測修正率は▲1.1%となった。

製造工業生産予測調査 (季節調整済前月比 %)

平成22年=100

注1:()内は前月における確報値・前月比。
注2:▲はマイナスを示す。
項目 季節調整済指数 原指数
指数 前月比(%) 指数 前年同月比(%)
生産 99.4(99.3) 0.1(1.0) 100.0 5.0
出荷 99.0(99.1) ▲0.1(2.3) 99.9 6.5
在庫 106.0(108.0) ▲1.9(▲0.3) 108.7 ▲5.2
在庫率 104.5(106.0) ▲1.4(▲3.7) 104.3 ▲11.2

3. まとめ

11月の生産は、前月比0.1%の上昇となった。また、製造工業生産予測調査によると12月、平成26年1月とも上昇を予測している。 総じてみれば、生産は持ち直しの動きで推移している。

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平成25年12月28日(土)Vol.520

前年比 粗鋼3ヵ月連続増、燃料油4ヵ月連続増

経産省・エネ庁が11月の生産動態統計速報発表

経済産業省と資源エネルギー庁は12月27日、2013年11月の生産動態統計速報を発表した。それによると鉄鋼は粗鋼生産量が927.3トンと前月比2.7%減だが、前年同月比9.0%の増を示した。前年同月比は3ヵ月連続の増となった。石油製品の生産量は燃料油計で1 568.4万KLと前月比8.2%、前年同月比7.7%のともに増となった。前年同月比増は4ヵ月連続となった。

鉄鋼の11月の生産を品種別にみると、普通鋼の鋼帯が377.6万トンで前月比2.1%、前年同月比6.8%のともに増。冷延広幅帯鋼が169.9万トンで前月比2.7%減だが、前年同月比6.0%増。鋼板が93.8万トンで前月比0.7%、前年同月比1.1%のともに微減。棒鋼が92.3万トンで前月比1.0%の微増で、前年同月比10.1%の2桁増。形鋼が51.8万トンで前月比2.8%減だが、前年同月比15.0%の2桁増。線材が15.8トンで前月比3.9%減だが、前年同月比10.7%の2桁増。特殊鋼の熱間圧延鋼材は171.7万トンで前月比0.8%の微増で、前年同月比24.3%の大幅増。冷延広幅鋼帯は23.4トンで前月比8.4%増で、前年同月比も17.7%の2桁増。めっき鋼材の亜鉛めっき鋼板は102.7万トンで前月比4.1%減だが、前年同月比6.1%増を示した。

一方、11月の石油生産を油種別にみると、重油がA重油とB・C重油を合わせて315.5万KLと前月比18.3%の2桁増で、前年同月比0.9%の微増。ガソリンが451.3万KLで前月比3.5%、前年同月比7.4%のともに増。軽油が338.6万KLで前月比4.1%減だが、前年同月比6.8%増。需要期に入った灯油が197.6万KLで前月比64.3%、前年同月比26.6%のともに大幅増。ナフサが174.9万KLで前月比12.5%、前年同月比16.6%のともに2桁増。ジェット燃料油が90.4万KLで前月比23.6%の大幅減、前年同月比も10.2%の2桁減となった。

また、11月のコークスの生産は283.9万トンで前月比2.7%、前年同月比0.8%のともに減となった。液化石油ガスの生産は32.5万トンで前月比11.8%、前年同月比10.6%のともに2桁増となった。石灰石の生産は1 329.4万トンで前月比3.2%、前年同月比5.8%ともに増だった。

鉄鋼統計速報 平成25年11月 Excel

資源エネルギー統計速報 平成25年11月 Excel

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平成25年12月28日(土)Vol.521

燃料油生産7ヵ月連続前年比増

エネ庁 11月の石油統計速報発表

資源エネルギー庁は12月27日、2013年11月の石油統計速報を発表した。概要は次の通り。

1.原油の動向

11月の原油輸入量は1 775万KL、前年同月比113.3%と前年を上回った。輸入量の多い順に見ると、

(1)サウジアラビア(608万KL、前年同月比113.5%)

(2)アラブ首長国連邦(461万KL、同133.8%)

(3)カタール(213万KL、同167.3%)

(4)ロシア(115万KL、同95.5%)

(5)クウェート(100万KL、同104.1%)となっている。

なお、今月の中東依存度は85.9%、前年同月に比べ4.4ポイント増と2ヵ月連続して前年を上回った。

2.燃料油の生産

燃料油の生産は1 568万KL、前年同月比107.7%と7ヵ月連続して前年を上回った。油種別にみると、ガソリン、ナフサ、灯油、軽油、A重油及びB・C重油は前年同月を上回ったが、ジェット燃料油は前年同月を下回った。

3.燃料油の輸入、輸出

燃料油の輸入は345万KL、前年同月比117.5%と3ヵ月振りに前年を上回った。

輸出は226万KL、同117.9%と9ヵ月連続して前年を上回った。

4.燃料油の国内販売

燃料油の国内販売は1 686万KL、前年同月比101.8%と4ヵ月振りに前年を上回った。油種別にみると、ガソリン、ナフサ、ジェット燃料油及び軽油は前年同月を上回ったが、灯油、A重油及びB・C重油は前年同月を下回った。

5.燃料油の在庫

燃料油の在庫は1 115万KL、前年同月比95.6%と3ヵ月連続して前年を下回った。油種別にみると、灯油は前年同月を上回ったが、ガソリン、ナフサ、ジェット燃料油、軽油、A重油及びB・C重油は前年同月を下回った。

石油需給概要 2013年11月 Excel

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平成25年12月28日(土)Vol.522

国内出荷 5ヵ月連続増加

製紙連合 2013年11月の紙・板紙需給速報発表

日本製紙連合会はこのほど、2013年11月の紙・板紙需給速報を発表した。概要は次の通り。

紙・板紙の国内出荷は前年同月比1.9%増で、5ヵ月連続の増加となった。内訳は紙、板紙とも1.9%増で、いずれも5ヵ月連続の増加だった。主要品種は新聞用紙と衛生用紙を除き増加した。

紙・板紙の輸出は前年同月比34.9%増で、15ヵ月連続の増加となった。うち、紙は23.1%増で、東アジア、東南アジア向けを中心に15ヵ月連続の増加となった。中でも板紙は倍増で、東南アジア向けを中心に13ヵ月連続の増加となった。

紙・板紙の在庫は前月比73千トン減で、3ヵ月連続の減少だった。うち、紙は59千トン減で、印刷・情報用紙、新聞用紙を中心に前月の増加から減少した。板紙は14千トン減で、段ボール原紙を中心に2ヵ月連続減少した。

印刷・情報用紙の国内出荷は前年同月比3.1%増で、5ヵ月連続の増加だった。引き続き輸入からの振替や価格修正に伴う前倒し等が影響しそうだ。輸出は11.8%増で、塗工紙(薄物)を中心に11ヵ月連続の増加だった。

包装用紙の国内出荷は前年同月比1.5%増で、3ヵ月連続の増加だった。未ざらし、さらしとも増加した。輸出は引き続き高水準をキープしている。

衛生用紙の国内出荷は前年同月比1.0%減で、3ヵ月振りの減少。価格修正やティシュを中心に製品輸入の増加が影響した。

段ボール原紙の国内出荷は前年同月比1.6%増で、5ヵ月連続の増加だった。荷動きは年末商戦関連で比較的堅調。白板紙の国内出荷は1.5%増で、コート白を中心に前月の減少から増加に転じた。いずれも消費税増税の前倒しが一部後押しした。

し。

紙・板紙需給速報 2013年11月 PDF

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平成25年12月28日(土)Vol.523

生産 前年比10%増で3ヵ月連続増

自工会 11月の四輪車生産実績速報発表

日本自動車工業会は12月27日、2013年11月の四輪車生産実績速報を発表した。概要は次の通り。

11月の四輪車生産台数は846 151台で、前年同月の768 051台に比べて78 100台・10.2%の増加となり、3ヵ月連続で前年同月を上回った。

11月の車種別生産台数と前年同月比は次の通り。

【乗用車】

719 133台で67 367台・10.3%の増加となり、3ヵ月連続のプラス。このうち普通車は395 429台で33 079台・9.1%の増加、小型四輪車は163 034台で5 315台・3.4%の増加、軽四輪車は160 670台で28 973台・22.0%の増加だった。

【トラック】

116 365台で11 910台・11.4%の増加となり、5ヵ月連続のプラス。このうち普通車は48 691台で908台・1.8%の減少、小型四輪車は26 041台で3 040台・13.2%の増加。軽四輪車は41 633台で9 778台・30.7%の増加だった。

【バス】

10 653台で1 177台・9.9%の減少となり、2ヵ月連続のマイナス。このうち大型は847台で29台・3.3%の減少、小型は9 806台で1 148台・10.5%の減少。

11月の国内需要は457 370台で、前年同月比16.1%の増加であった。うち乗用車378 597台で前年同月比16.7%の増加、トラック78 006台で同13.4%の増加、バス767台で同4.9%の増加だった。

輸出は前年同月比8.5%の増加だった。

また、1~11月の生産累計は8 843 342台で、前年同期の9 242 136台に比べ398 794台・4.3%の減少であった。このうち乗用車は7 521 290台で438 481台・前年同期比5.5%の減少、トラックは1 199 374台で29 451台・同2.5%の増加、バスは122 678台で10 236台・同9.1%の増加だった。

四輪車生産実績速報 2013年11月 PDF

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