平成26年1月23日(木)Vol.526
2013暦年の粗鋼生産1億1,057万トン、前年比3.1%増 12月934万トン、前月比0.7%増、前年同月比9.0%増 鉄連
2013年12月の鉄鋼生産速報発表
日本鉄鋼連盟は1月23日、2013年12月の鉄鋼生産速報を発表した。概要は次の通り。
(1)2013暦年概況
2013暦年の銑鉄、粗鋼、熱間圧延鋼材(普通鋼、特殊鋼の合計)の生産はいずれも前年を上回った。
銑鉄生産は8 384.9万トンと、2012年の8 140.5万トンを244.4万トン、3.0%上回り、2年連続の増加となった。
粗鋼生産は1億1 057.0万トンと2012年の1億723.2万トンを333.8万トン、3.1%上回り、3年振りの増加となり、2008年の1億1 873.9万トン以来の水準となった。
炉別生産では転炉鋼が8 568.0万トン(前年比4.1%増)、電炉鋼が2 489.0万トン(同0.1%減)となり、電炉鋼比率は前年比0.7ポイント低下の22.5%となった。
鋼種別では普通鋼が8 612.6万トン(前年比3.5%増)、特殊鋼が2 444.4万トン(同1.9%増)となった。
熱間圧延鋼材(普通鋼、特殊鋼の合計)生産は9 697.0万トンと2012年の9 480.7万トンを216.3万トン、2.3%上回った。
主要品種をみると、広幅帯鋼は前年比3.4%増、厚板は同6.2%減、小形棒鋼は同4.9%増、H形鋼は同17.1%増であった。
(2)12月及び10~12月概況
2013年12月の鉄鋼生産は、銑鉄、粗鋼は前月比、前年同月比とも増加した。一方、熱間圧延鋼材は前月比では減少したが、前年同月比は増加した。
銑鉄生産は703.5万トンと前月に比べ18.6万トン、2.7%増加、前年同月比5.0%増加となり、前年同月比では4ヵ月連続の増加となった。10~12月では2 105.2万トンと前年同期比5.0%増となった。なお、12月末の高炉稼働基数は前月同様の33基中27基であった。
粗鋼生産は933.6万トンと、前月比6.4万トン、0.7%増加、前年同月比9.0%増加となり、前年同月比で4ヵ月連続の増加となった。12月の1日当たり粗鋼生産は30.12万トンで、11月の同30.91万トン比2.6%減だった。10~12月では2 813.6万トンと前年同期比8.6%増となった。
炉別生産をみると、転炉鋼が727.2万トンと前月比2.5%増(前 年同月比8.6%増)、電炉鋼が206.4万トンと同5.2%減(同10.3%増)となり、前年同月比でみると転炉鋼が4ヵ月連続の増加、電炉 鋼は5ヵ月連続の増加となった。
鋼種別生産では、普通鋼が728.9万トンと前月比1.7%増(前年同月比5.7%増)、特殊鋼が204.7万トンと同2.8%減(同22.3%増)となり、前年同月比では普通鋼は4ヵ月連続の増加、特殊鋼は6ヵ月連続の増加となった。
熱間圧延鋼材(普通鋼、特殊鋼の合計)生産は814.8万トンと前月に比べ9.9万トン、1.2%減(前年同月比9.9%増)と前年同月比では4ヵ月連続の増加となった。10~12月では2 454.2万トンと前年同期比8.0%増となった。
普通鋼熱間圧延鋼材の生産は649.7万トンと前月に比べ3.4万トン、0.5%減(前年同月比8.4%増)と前年同月比では4ヵ月連続の増加となった。10~12月では1 946.9万トンと前年同期比6.2%増となった。
品種別では、条鋼類は171.1万トン、前月比2.8%減(前年同月比12.3%増)で、前年同月比では10ヵ月連続の増加となった。鋼板類は472.6万トン、同0.3%増(同6.9%増)となり、前年同月比では4ヵ月連続の増加となった。
主要品種の生産内訳をみると、最大のウエイトを占める広幅帯鋼が383.7万トン(前月比3.1%増、前年同月比8.9%増)と、前年同月比で4ヵ月連続の増加となった。厚板は83.0万トン(同10.3%減、同0.3%減)と、前年同月比で2ヵ月連続の減少となった。一方、条鋼類では小形棒鋼が79.9万トン(同5.6%減、同9.5%増)と前年同月比で5ヵ月連続の増加となった。H形鋼は35.5万トン(同2.1%増、同19.7%増)と同19ヵ月連続の増加、大形形鋼は7.9万トン(同1.3%増、同7.4%減)と同2ヵ月連続の減少、中小形形鋼は9.5万トン(同3.9%増、同13.0%増)と同8ヵ月連続の増加となった。
特殊鋼熱間圧延鋼材の生産は165.2万トンと、前月に比べ6.6万トン、3.8%減(同16.3%増)となり、前年同月比では4ヵ月連続の増加となった。10~12月では507.2万トンと前年同期比15.1%増となった。
全国鉄鋼生産高 2013年12月 Excel
全国鋼材生産高 2013年12月 Excel