平成26年2月2日(日)Vol.529
12月生産2ヵ月振り増、出荷4ヵ月連続増
経産省 2013年12月の鉱工業生産・出荷・在庫指数速報発表
経済産業省は1月31日、2013年12月の鉱工業生産・出荷・在庫指数速報を発表した。経産省では今回の特徴を日生産、出荷が上昇、在庫は低下、在庫率は上昇であった 月製造工業生産予測調査によると1月、2月とも上昇を予測している 火総じてみれば、生産は持ち直しの動きで推移している、としている。概要は次の通り。
平成22年=100
項目 | 季節調整済指数 | 原指数 | ||
指数 | 前月比(%) | 指数 | 前年同月比(%) | |
生産 | 100.3(99.2) | 1.1(▲0.1) | 100.1 | 7.3 |
出荷 | 99.7(99.1) | 0.6(0.0) | 100.5 | 6.1 |
在庫 | 105.7(106.1) | ▲0.4(▲1.8) | 105.8 | ▲4.3 |
在庫率 | 104.8(104.7) | 0.1(▲1.2) | 101.6 | ▲11.0 |
1. 12月の生産・出荷・在庫動向
【生産】
12月の生産は、前月比1.1%の上昇と2ヵ月振りの上昇(前年同月比は7.3%の上昇)となり、指数水準は100.3(季節調整済)となった。 生産の上昇に寄与した業種は、はん用・生産用・業務用機械工業、金属製品工業、電子部品・デバイス工業等であった。品目別にみると、アクティブ型液晶素子(中・小型)、数値制御ロボット、非標準変圧器の順に上昇に寄与している。
【出荷】
12月の出荷は、前月比0.6%の上昇と4ヵ月連続の上昇(前年同月比は6.1%の上昇)となり、指数水準は99.7(季節調整済)となった。 出荷の上昇に寄与した業種は、電気機械工業、金属製品工業、非鉄金属工業等であった。
【在庫】
12月の在庫は、前月比▲0.4%の低下と5ヵ月連続の低下(前年同月比は▲4.3%の低下)となり、指数水準は105.7(季節調整済)となった。 在庫の低下に寄与した業種は、鉄鋼業、輸送機械工業、繊維工業等であった。
12月の在庫率は、前月比0.1%の上昇と4か月ぶりの上昇(前年同月比は▲11.0%の低下)となり、指数水準は104.8(季節調整済)となった。
2. 製造工業生産予測調査
製造工業生産予測調査によると、1月は前月比6.1%の上昇、2月は同0.3%の上昇を予測している。 1月の上昇は、はん用・生産用・業務用機械工業、輸送機械工業、電気機械工業等による。2月の上昇は、はん用・生産用・業務用機械工業、金属製品工業、電子部品・デバイス工業等による。
12月の実現率は▲1.8%、1月の予測修正率は▲0.5%となった。
製造工業生産予測調査 (季節調整済前月比%)
平成22年=100
平成25年12月 | 平成26年1月 | 平成26年2月 | |
平成25年12月調査 | 2.8 | 4.6 | |
平成26年1月調査 | 6.1 | 0.3 |
3. まとめ
12月の生産は、前月比1.1%の上昇となった。また、製造工業生産予測調査によると、1月、2月とも上昇を予測している。 総じてみれば、生産は持ち直しの動きで推移している。
平成26年2月2日(日)Vol.530
燃料油生産 8ヵ月振りの前年比増
エネ庁 2013年12月の石油統計速報発表
資源エネルギー庁は1月31日、2013年12月の石油統計速報を発表した。概要は次の通り。
12月の原油輸入量は1 908万KL、前年同月比98.9%と前年を下回った。輸入量の多い順にみると、
(1)サウジアラビア(620万KL、前年同月比109.1%)
(2)アラブ首長国連邦(386万KL、同88.3%)
(3)カタール(227万KL、同96.2%)
(4)クウェート(142万KL、同88.5%)
(5)ロシア(134万KL、同157.7%)となっている。
12月の中東依存度は81.7%、前年同月に比べ2.8ポイント減と3ヵ月振りに前年を下回った。
【燃料油の生産】
燃料油の生産は1 745万KL、前年同月比99.2%と8ヵ月振りに前年を下回った。油種別にみると、ナフサ、ジェット燃料油及び軽油は前年同月を上回ったが、ガソリン、灯油、A重油及びB・C重油は前年同月を下回った。
【燃料油の輸入、輸出】
燃料油の輸入は313万KL、前年同月比90.4%と前年を下回った。輸出は216万KL、同114.5%と10ヵ月連続して前年を上回った。
【燃料油の国内販売】
燃料油の国内販売は1 911万KL、前年同月比95.8%と前年を下回った。油種別にみると、ナフサ及びジェット燃料油は前年同月を上回ったが、ガソリン、灯油、軽油、A重油及びB・C重油は前年同月を下回った。
【燃料油の在庫】
燃料油の在庫は1 043万KL、前年同月比96.9%と4ヵ月連続して前年を下回った。油種別にみると、ジェット燃料油及び灯油は前年同月を上回ったが、ガソリン、ナフサ、軽油、A重油及びB・C重油は前年同月を下回った。
石油需給概要 2013年12月 Excel
石油需給概要 2013年 Excel
平成26年2月2日(日)Vol.531
前年比で12月生産5.6%、販売6.7%増加
暦年は生産4.1%、販売3.2%増で2年連続増
セメント協会 2013年12月暦年のセメント生産速報発表
経済産業省と資源エネルギー庁は1月31日、2013年12月及び2013年暦年の生産動態統計速報を発表した。それによると12月の生産量は、鉄鋼の粗鋼生産量が933.9トンと前月比0.7%の微増で、前年同月比9.0%の増を示した。これで前年同月比は4ヵ月連続の増となった。また、石油製品では燃料油計で1 745.1万KLと前月比11.3%の2桁増だが、前年同月比0.8%の微減となった。前年同月比増は5ヵ月連続となった。これにより2013年暦年の生産量は粗鋼が1億1057.3万トンで前年比3.0%増、燃料油計が1億8 766.3万KLで対前年比0.6%の微増となった。
鉄鋼の12月の生産を品種別にみると、普通鋼の鋼帯が388.1万トンで前月比2.8%、前年同月比8.6%のともに増。冷延広幅帯鋼が167.5万トンで前月比1.4%減だが、前年同月比7.9%増。鋼板が84.3万トンで前月比10.2%の2桁減で、前年同月比0.5%の微減。棒鋼が87.6万トンで前月比5.1%減だが、前年同月比10.1%の2桁増。形鋼が53.0万トンで前月比2.3%増で、前年同月比13.5%の2桁増。線材が15.8トンで前月比0.1%の微減だが、前年同月比11.1%の2桁増。特殊鋼の熱間圧延鋼材は165.9万トンで前月比3.4%減だが、前年同月比16.8%の2桁増。冷延広幅鋼帯は21.7トンで前月比7.3%減だが、前年同月比12.5%の2桁増。めっき鋼材の亜鉛めっき鋼板は106.1万トンで前月比3.3%増で、前年同月比13.6%の2桁増を示した。
一方、12月の石油生産を油種別にみると、重油がA重油とB・C重油を合わせて353.6万KLと前月比12.1%の2桁増だが、前年同月比16.8%の2桁減。ガソリンが488.0万KLで前月比8.1%増だが、前年同月比0.2%の微減。軽油が378.7万KLで前月比11.8%、前年同月比11.9%のともに2桁増。需要ピークの灯油が228.9万KLで前月比15.9%の2桁増だが、前年同月比11.9%の2桁減。ナフサが194.0万KLで前月比10.9%、前年同月比16.7%のともに2桁増。ジェット燃料油が101.9万KLで前月比12.8%の2桁増で、前年同月比27.9%の大幅増となった。
また、12月のコークスの生産は294.4万トンと前月比3.7%増で、前年同月比0.4%の微増。液化石油ガスの生産は38.6万トンで前月比19.0%、前年同月比10.6%のともに2桁増。石灰石の生産は1 312.4万トンで前月比1.3%減だが、前年同月比4.9%増となった。
主要工業品の2013年暦年の生産量と出荷量は次の通りとなった。
鉄鋼統計速報 平成25年12月 Excel
資源エネルギー統計速報 平成25年12月 Excel
主要製品生産速報 平成25年 PDF
平成26年2月2日(日)Vol.532
12月生産 4ヵ月連続前年比増
2013暦年 2年振り減少
自工会 2013年12月の四輪車生産速報、2013年暦年生産速報発表
日本自動車工業会は1月31日、2013年12月の四輪車生産速報及び2013年暦年の四輪車生産速報を発表した。概要は次の通り。
12月の四輪車生産台数は786 609台で、前年同月の700 941台に比べて85 668台・12.2%の増加となり、4ヵ月連続で前年同月を上回った。
12月の国内需要は423 210台で、前年同月比25.0%の増加であった。うち乗用車359 214台で前年同月比26.5%の増加、トラック63 190台で同17.8%の増加、バス806台で同0.2%の減少だった。
輸出は前年同月比5.1%の減少だった。
12月の車種別生産台数と前年同月比は次の通り。
【乗用車】
668 033台で73 301台・12.3%の増加となり、4ヵ月連続の増加となった。
このうち普通車は363 109台で23 146台・6.8%の増加。小型四輪車は148 168台で15 093台・11.3%の増加。軽四輪車は156 756台で35 062台・28.8%の増加だった。
【トラック】
108 573台で12 142台・12.6%の増加となり、6ヵ月連続の増加となった。
このうち普通車は46 039台で1 321台・3.0%の増加、小型四輪車は24 638台で3 023台・14.0%の増加。軽四輪車は37 896台で7 798台・25.9%の増加だった。
【バス】
13台で225台・2.3%の増加となり、3ヵ月振りの増加となった。
このうち大型は813台で15台・1.9%の増加、小型は9 190台で210台・2.3%の増加だった。
また、2013年(1~12月)の生産台数は96370台で、前年の994
3 077台に比べ313 007台・3.1%の減少となり、2年振りに減少となった。
このうち乗用車は8189 323台で前年比4.3%の減少となり、2年振りに減少だった。トラックは1308 066台で同3.3%の増で、2年連続増。バスは132 681台で同8.6%の増で、2年連続増加だった。
2013年の国内需要は5375 513台で、前年に比べ 0.1%の増で、2年連続増加となった。
このうち乗用車は4562 282台で前年比0.2%減・トラックは801 975台で同2.1%増。バスは11 256台で同5.7%の減少であった。
2013年の輸出は前年比2.7%の減少となった。
四輪車生産速報 2013年12月 PDF
四輪車月別生産実績速報 2013年 PDF
四輪車生産速報 2013年 PDF