No.529:12月生産2ヵ月振り増、出荷4ヵ月連続増 経産省 2013年12月の鉱工業生産・出荷・在庫指数速報発表
No.530:燃料油生産 8ヵ月振りの前年比増 エネ庁 2013年12月の石油統計速報発表
No.531:前年比で12月生産5.6%、販売6.7%増加 暦年は生産4.1%、販売3.2%増で2年連続増 セメント協会 2013年12月暦年のセメント生産速報発表
No.532:12月生産 4ヵ月連続前年比増 2013暦年 2年振り減少 自工会 2013年12月の四輪車生産速報、2013年暦年生産速報発表

平成26年2月2日(日)Vol.529

12月生産2ヵ月振り増、出荷4ヵ月連続増

経産省 2013年12月の鉱工業生産・出荷・在庫指数速報発表

経済産業省は1月31日、2013年12月の鉱工業生産・出荷・在庫指数速報を発表した。経産省では今回の特徴を日生産、出荷が上昇、在庫は低下、在庫率は上昇であった 月製造工業生産予測調査によると1月、2月とも上昇を予測している 火総じてみれば、生産は持ち直しの動きで推移している、としている。概要は次の通り。

平成22年=100

注1:()内は前月における確報値・前月比。
注2:▲はマイナスを示す。
項目 季節調整済指数 原指数
指数 前月比(%) 指数 前年同月比(%)
生産  100.3(99.2) 1.1(▲0.1) 100.1 7.3
出荷 99.7(99.1) 0.6(0.0) 100.5 6.1
在庫 105.7(106.1) ▲0.4(▲1.8) 105.8 ▲4.3
在庫率 104.8(104.7) 0.1(▲1.2) 101.6 ▲11.0

1. 12月の生産・出荷・在庫動向

【生産】

12月の生産は、前月比1.1%の上昇と2ヵ月振りの上昇(前年同月比は7.3%の上昇)となり、指数水準は100.3(季節調整済)となった。 生産の上昇に寄与した業種は、はん用・生産用・業務用機械工業、金属製品工業、電子部品・デバイス工業等であった。品目別にみると、アクティブ型液晶素子(中・小型)、数値制御ロボット、非標準変圧器の順に上昇に寄与している。

【出荷】

12月の出荷は、前月比0.6%の上昇と4ヵ月連続の上昇(前年同月比は6.1%の上昇)となり、指数水準は99.7(季節調整済)となった。 出荷の上昇に寄与した業種は、電気機械工業、金属製品工業、非鉄金属工業等であった。

【在庫】

12月の在庫は、前月比▲0.4%の低下と5ヵ月連続の低下(前年同月比は▲4.3%の低下)となり、指数水準は105.7(季節調整済)となった。 在庫の低下に寄与した業種は、鉄鋼業、輸送機械工業、繊維工業等であった。

12月の在庫率は、前月比0.1%の上昇と4か月ぶりの上昇(前年同月比は▲11.0%の低下)となり、指数水準は104.8(季節調整済)となった。

2. 製造工業生産予測調査

製造工業生産予測調査によると、1月は前月比6.1%の上昇、2月は同0.3%の上昇を予測している。 1月の上昇は、はん用・生産用・業務用機械工業、輸送機械工業、電気機械工業等による。2月の上昇は、はん用・生産用・業務用機械工業、金属製品工業、電子部品・デバイス工業等による。

12月の実現率は▲1.8%、1月の予測修正率は▲0.5%となった。

製造工業生産予測調査 (季節調整済前月比%)

平成22年=100

注)▲はマイナスを示す。
平成25年12月 平成26年1月 平成26年2月
平成25年12月調査 2.8 4.6
平成26年1月調査 6.1 0.3

3. まとめ

12月の生産は、前月比1.1%の上昇となった。また、製造工業生産予測調査によると、1月、2月とも上昇を予測している。 総じてみれば、生産は持ち直しの動きで推移している。

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平成26年2月2日(日)Vol.530

燃料油生産 8ヵ月振りの前年比増

エネ庁 2013年12月の石油統計速報発表

 

資源エネルギー庁は1月31日、2013年12月の石油統計速報を発表した。概要は次の通り。

12月の原油輸入量は1 908万KL、前年同月比98.9%と前年を下回った。輸入量の多い順にみると、

(1)サウジアラビア(620万KL、前年同月比109.1%)

(2)アラブ首長国連邦(386万KL、同88.3%)

(3)カタール(227万KL、同96.2%)

(4)クウェート(142万KL、同88.5%)

(5)ロシア(134万KL、同157.7%)となっている。

12月の中東依存度は81.7%、前年同月に比べ2.8ポイント減と3ヵ月振りに前年を下回った。

【燃料油の生産】

燃料油の生産は1 745万KL、前年同月比99.2%と8ヵ月振りに前年を下回った。油種別にみると、ナフサ、ジェット燃料油及び軽油は前年同月を上回ったが、ガソリン、灯油、A重油及びB・C重油は前年同月を下回った。

【燃料油の輸入、輸出】

燃料油の輸入は313万KL、前年同月比90.4%と前年を下回った。輸出は216万KL、同114.5%と10ヵ月連続して前年を上回った。

【燃料油の国内販売】

燃料油の国内販売は1 911万KL、前年同月比95.8%と前年を下回った。油種別にみると、ナフサ及びジェット燃料油は前年同月を上回ったが、ガソリン、灯油、軽油、A重油及びB・C重油は前年同月を下回った。

【燃料油の在庫】

燃料油の在庫は1 043万KL、前年同月比96.9%と4ヵ月連続して前年を下回った。油種別にみると、ジェット燃料油及び灯油は前年同月を上回ったが、ガソリン、ナフサ、軽油、A重油及びB・C重油は前年同月を下回った。

石油需給概要 2013年12月 Excel

石油需給概要 2013年 Excel

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平成26年2月2日(日)Vol.531

前年比で12月生産5.6%、販売6.7%増加

暦年は生産4.1%、販売3.2%増で2年連続増

セメント協会 2013年12月暦年のセメント生産速報発表

 
経済産業省と資源エネルギー庁は1月31日、2013年12月及び2013年暦年の生産動態統計速報を発表した。それによると12月の生産量は、鉄鋼の粗鋼生産量が933.9トンと前月比0.7%の微増で、前年同月比9.0%の増を示した。これで前年同月比は4ヵ月連続の増となった。また、石油製品では燃料油計で1 745.1万KLと前月比11.3%の2桁増だが、前年同月比0.8%の微減となった。前年同月比増は5ヵ月連続となった。これにより2013年暦年の生産量は粗鋼が1億1057.3万トンで前年比3.0%増、燃料油計が1億8 766.3万KLで対前年比0.6%の微増となった。

鉄鋼の12月の生産を品種別にみると、普通鋼の鋼帯が388.1万トンで前月比2.8%、前年同月比8.6%のともに増。冷延広幅帯鋼が167.5万トンで前月比1.4%減だが、前年同月比7.9%増。鋼板が84.3万トンで前月比10.2%の2桁減で、前年同月比0.5%の微減。棒鋼が87.6万トンで前月比5.1%減だが、前年同月比10.1%の2桁増。形鋼が53.0万トンで前月比2.3%増で、前年同月比13.5%の2桁増。線材が15.8トンで前月比0.1%の微減だが、前年同月比11.1%の2桁増。特殊鋼の熱間圧延鋼材は165.9万トンで前月比3.4%減だが、前年同月比16.8%の2桁増。冷延広幅鋼帯は21.7トンで前月比7.3%減だが、前年同月比12.5%の2桁増。めっき鋼材の亜鉛めっき鋼板は106.1万トンで前月比3.3%増で、前年同月比13.6%の2桁増を示した。

一方、12月の石油生産を油種別にみると、重油がA重油とB・C重油を合わせて353.6万KLと前月比12.1%の2桁増だが、前年同月比16.8%の2桁減。ガソリンが488.0万KLで前月比8.1%増だが、前年同月比0.2%の微減。軽油が378.7万KLで前月比11.8%、前年同月比11.9%のともに2桁増。需要ピークの灯油が228.9万KLで前月比15.9%の2桁増だが、前年同月比11.9%の2桁減。ナフサが194.0万KLで前月比10.9%、前年同月比16.7%のともに2桁増。ジェット燃料油が101.9万KLで前月比12.8%の2桁増で、前年同月比27.9%の大幅増となった。

また、12月のコークスの生産は294.4万トンと前月比3.7%増で、前年同月比0.4%の微増。液化石油ガスの生産は38.6万トンで前月比19.0%、前年同月比10.6%のともに2桁増。石灰石の生産は1 312.4万トンで前月比1.3%減だが、前年同月比4.9%増となった。

主要工業品の2013年暦年の生産量と出荷量は次の通りとなった。

鉄鋼統計速報 平成25年12月 Excel

資源エネルギー統計速報 平成25年12月 Excel

主要製品生産速報 平成25年 PDF

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平成26年2月2日(日)Vol.532

12月生産 4ヵ月連続前年比増

2013暦年 2年振り減少

自工会 2013年12月の四輪車生産速報、2013年暦年生産速報発表

 
日本自動車工業会は1月31日、2013年12月の四輪車生産速報及び2013年暦年の四輪車生産速報を発表した。概要は次の通り。

12月の四輪車生産台数は786 609台で、前年同月の700 941台に比べて85 668台・12.2%の増加となり、4ヵ月連続で前年同月を上回った。

12月の国内需要は423 210台で、前年同月比25.0%の増加であった。うち乗用車359 214台で前年同月比26.5%の増加、トラック63 190台で同17.8%の増加、バス806台で同0.2%の減少だった。

輸出は前年同月比5.1%の減少だった。

12月の車種別生産台数と前年同月比は次の通り。

【乗用車】

668 033台で73 301台・12.3%の増加となり、4ヵ月連続の増加となった。

このうち普通車は363 109台で23 146台・6.8%の増加。小型四輪車は148 168台で15 093台・11.3%の増加。軽四輪車は156 756台で35 062台・28.8%の増加だった。

【トラック】

108 573台で12 142台・12.6%の増加となり、6ヵ月連続の増加となった。

このうち普通車は46 039台で1 321台・3.0%の増加、小型四輪車は24 638台で3 023台・14.0%の増加。軽四輪車は37 896台で7 798台・25.9%の増加だった。

【バス】

13台で225台・2.3%の増加となり、3ヵ月振りの増加となった。

このうち大型は813台で15台・1.9%の増加、小型は9 190台で210台・2.3%の増加だった。

また、2013年(1~12月)の生産台数は96370台で、前年の994

3 077台に比べ313 007台・3.1%の減少となり、2年振りに減少となった。

このうち乗用車は8189 323台で前年比4.3%の減少となり、2年振りに減少だった。トラックは1308 066台で同3.3%の増で、2年連続増。バスは132 681台で同8.6%の増で、2年連続増加だった。

2013年の国内需要は5375 513台で、前年に比べ 0.1%の増で、2年連続増加となった。

このうち乗用車は4562 282台で前年比0.2%減・トラックは801 975台で同2.1%増。バスは11 256台で同5.7%の減少であった。

2013年の輸出は前年比2.7%の減少となった。

四輪車生産速報 2013年12月 PDF

四輪車月別生産実績速報 2013年 PDF

四輪車生産速報 2013年 PDF

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