No.535: 粗鋼生産 5ヵ月連続前年比増 鉄連 1月の鉄鋼生産速報発表
No.536: 前年比 国内出荷7ヵ月、輸出17ヵ月連続増加 製紙連合 1月の紙・板紙需給速報発表

平成26年2月23日(日)Vol.535

粗鋼生産 5ヵ月連続前年比増

鉄連 1月の鉄鋼生産速報発表

 
日本鉄鋼連盟は2月21日、1月の鉄鋼生産速報を発表した。概要は次の通り。

2014年1月の鉄鋼生産は、銑鉄、粗鋼、熱間圧延鋼材いずれも前月比、前年同月比とも増加した。

銑鉄生産は722.4万トンと前月に比べ18.9万トン、2.7%増加、前年同月比2.9%増加となり、前年同月比では5ヵ月連続の増加となった。また2013年4月~2014年1月累計では7 051.9万トンと前年同期比3.0%増となった。なお、1月末の高炉稼働基数は前月比1基減の33基中26基であった。

粗鋼生産は940.1万トンと、前月比6.2万トン、0.7%増加、前年同月比6.1%増加となり、前年同月比で5ヵ月連続の増加となった。1月の1日当たり粗鋼生産は30.33万トンで、12月の同30.13万トン比0.7%増だった。また、2013年4月~2014年1月累計では9 333.7万トンと前年同期比4.3%増となった。

炉別生産をみると、転炉鋼が742.3万トンと前月比2.1%増(前

年同月比5.2%増)、電炉鋼が197.8万トンと同4.3%減(同9.5%増)となり、前年同月比でみると転炉鋼が5ヵ月連続の増加、電炉

鋼は6ヵ月連続の増加となった。

鋼種別生産では、普通鋼が735.7万トンと前月比1.3%増(前年同月比4.7%増)、特殊鋼が204.5万トンと同1.5%減(同11.3%増)となり、前年同月比では普通鋼は5ヵ月連続の増加、特殊鋼は7ヵ月連続の増加となった。

熱間圧延鋼材(普通鋼、特殊鋼の合計)生産は836.7万トンと前月に比べ22.4万トン、2.7%増(前年同月比5.3%増)と前年同月比では5ヵ月連続の増加となった。また、2013年4月~2014年1月累計では8 145.7万トンと前年同期比3.6%増となった。

普通鋼熱間圧延鋼材の生産は665.3万トンと前月に比べ16.8万トン、2.6%増(前年同月比3.2%増)と前年同月比では5カ月連続の増加となった。また、2013年4月~2014年1月累計では6 448.8万トンと前年同期比3.3%増となった。

品種別では、条鋼類は165.3万トン、前月比3.6%減(前年同月比9.2%増)で、前年同月比では11カ月連続の増加となった。鋼板類は492.8万トン、同4.3%増(同1.0%増)となり、前年同月比では5ヵ月連続の増加となった。

主要品種の生産内訳をみると、最大のウエイトを占める広幅帯鋼が393.5万トン(前月比2.9%増、前年同月比0.5%増)と、前年同月比で5ヵ月連続の増加となった。厚板は94.0万トン(同13.2%増、同4.3%増)と、前年同月比で3ヵ月振りの増加となった。

一方、条鋼類では小形棒鋼が73.9万トン(同7.9%減、同5.9%増)と前年同月比で6カ月連続の増加となった。H形鋼は34.9万トン(同1.6%減、同9.2%増)と同20カ月連続の増加、大形形鋼は7.8万トン(同1.8%減、同7.9%増)と同3ヵ月振りの増加、中小形形鋼は8.8万トン(同7.5%減、同2.6%減)と同9ヵ月振りの減少となった。

特殊鋼熱間圧延鋼材の生産は171.4万トンと、前月に比べ5.5万トン、3.3%増(同14.1%増)となり、前年同月比では5ヵ月連続の増加となった。また2013年4月~2014年1月累計では1 696.9万トンと前年同期比4.8%増となった。

全国鉄鋼生産高 2014年1月 Excel

全国鋼材生産高 2014年1月 Excel

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平成26年2月23日(日)Vol.536

前年比 国内出荷7ヵ月、輸出17ヵ月連続増加

製紙連合 1月の紙・板紙需給速報発表

 
日本製紙連合会はこのほど、1月の紙・板紙需給速報を発表した。概要は次の通り。

【概況1月】

紙・板紙の国内出荷は前年同月比7.7%増で、7ヵ月連続の増加となった。うち紙は6.0%増で、前月の減少から増加した。板紙は10.2%増で、7ヵ月連続増加した。主要品種は消費増税関連需要等により増加している。

紙・板紙の輸出は前年同月比16.2%増で、17ヵ月連続の増加となった。うち紙は6.1%増で、東アジア向けを中心に17ヵ月連続増加した。板紙は73.2%増で、東南アジア向けを中心に15ヵ月連続増加した。

紙・板紙の在庫は前月比78千トン増、5ヵ月振りの増加となった。うち紙は61千トン増で、印刷・情報用紙を中心に3ヵ月振りに増加した。板紙は17千トン増で、段ボール原紙を中心に4ヵ月振りに増加した。

【主要品種】

印刷・情報用紙の国内出荷は前年同月比6.8%増で、前月の減少から増加に転じた。輸入からの振替や消費増税関連需要等が影響した。他方、輸出は2.1%減で、塗工紙を中心に24年12月以来13ヵ月振りの減少となった。

包装用紙の国内出荷は前年同月比7.3%増で、5ヵ月連続増加となった。石化向けの増加や消費増税関連需要等が影響した。輸出は引き続き高水準をキープしている。

衛生用紙の国内出荷は前年同月比10.3%増で、トイレットを中心に3ヵ月振りの増加だった。製品輸入の増加も消費増税関連需要等が影響した。

段ボール原紙の国内出荷は前年同月比11.7%増で、7ヵ月連続の増加となった。価格修正や消費増税関連需要等が影響した。白板紙の国内出荷は3.2%増で、コート白を中心に3ヵ月連続の増加だった。一部消費増税関連需要等が影響した。

紙・板紙需給速報 2014年1月 PDF

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