No.54:前年同月比粗鋼4.0%増、燃料油4.8%増の底堅さ 経済産業省が主要工業品の2008年4月生産速報発表

平成20年6月4日(水)Vol.54

前年同月比粗鋼4.0%増、燃料油4.8%増の底堅さ

経済産業省が主要工業品の2008年4月生産速報発表

 
経済産業省はこのほど、主要工業製品の2008年4月の生産速報を発表した。以下、鉄鋼と資源エネルギー関係に絞って概要をみると、まず鉄鋼は粗鋼生産量が10,128千トンで前月比6.0%減、前年同月比で4.0%増となった。毎年のパターンながら、3月は年度末で生産量が増加したため4月の対前月比は減少したが、4月の対前年同月比の増加傾向はほとんどの品種に現れており、依然鋼材需要の底堅さを示している。

普通鋼の熱間圧延鋼材では、鋼帯が3,928千トンで前月比7.9%減、前年同月比で横ばい。鋼板が1,196千トンで前月比9.9%減、前年同月比11.6%増。形鋼が644千トンで前月比3.8%減、前年同月比2.3%減。線材が228千トンで前月比0.1%減、前年同月比16.9%増となった。

また、普通鋼の冷間仕上・冷延広幅鋼帯は2,011千トンで前月比6.9%減、前年同月比4.1%増。特殊鋼の熱間圧延鋼材は1,866千トンで前月比7.1%減、前年同月比7.1%増。メッキ鋼材の亜鉛メッキ鋼板は1,257千トンで前月比7.3%減、前年同月比2.8%増となった。

一方、資源エネルギー関係では、石油製品の生産量が燃料油計で18,134千klと前月比6.9%減、前年同月比4.8%増となった。化学原料のナフサや季節需要が終了した灯油を除くと、全体的に期末の前月との比較では減少しているものの、対前年同月比では増加傾向がみられる。

油種別にみると、重油がA重油とB・C重油を合わせて4,422千klで前月比3.7%増、前年同月比3.4%増。ガソリンが5,279千klで前月比9.0%増、前年同月比で11.7%増。軽油が3,979千klで前月比0.9%増、前年同月比17.1%増。灯油が1,462千klで前月比36.9減、前年同月比13.3%の微増。ナフサが1,691千klで前月比20.5%減、前年同月比13.0%減。ジェット燃料油が1,301千klで前月比0.4%増、前年同月比25.1%増となった。

また、コークスは3,212千トンで前月比2.7%減、前年同月比2.1%増。液化ガスは429千トンで前月比0.3%減、前年同月比6.6%増となった。

鉄鋼生産速報 2008年4月 Excel

資源エネルギー生産速報 2008年4月 Excel

バックナンバー>>