No.543:粗鋼 前月比10.2%減、前年同月比1.4%増 鉄連 2月の鉄鋼生産速報発表

平成26年3月25日(火)Vol.543

粗鋼 前月比10.2%減、前年同月比1.4%増

鉄連 2月の鉄鋼生産速報発表

 
日本鉄鋼連盟は3月19日、2月の鉄鋼生産速報を発表した。概要は次の通り。

2月の鉄鋼生産は、銑鉄は前月比、前年同月比とも減少した。粗鋼、熱間圧延鋼材は前月比では減少したが、前年同月比は増加した。

銑鉄生産は622.3万トンと前月に比べ100.1万トン、13.9%減少、前年同月比2.1%減少となり、前年同月比では6ヵ月振りの減少となった。また2013年4月~2014年2月累計では7 674.2万トンと前年同期比2.6%増となった。なお、2月末の高炉稼働基数は前月と同様の33基中26基であった。

粗鋼生産は844.0万トンと、前月比95.7万トン、10.2%減少、前年同月比1.4%増加となり、前年同月比で6ヵ月連続の増加となった。2月の1日当たり粗鋼生産は30.14万トンで、1月の同30.31万トン比0.6%減だった。また、2013年4月~2014年2月累計では1億177.3万トンと前年同期比4.0%増となった。

炉別生産をみると、転炉鋼が641.3万トンと前月比12.9%減(前
年同月比0.6%増)、電炉鋼が202.8万トンと同0.1%減(同4.1%増)となり、前年同月比でみると転炉鋼が6カ月連続の増加、電炉
鋼は7ヵ月連続の増加となった。

鋼種別生産では、普通鋼が653.7万トンと前月比10.7%減(前年同月比0.5%増)、特殊鋼が190.3万トンと同8.4%減(同4.7%増)となり、前年同月比では普通鋼は6カ月連続の増加、特殊鋼は8ヵ月連続の増加となった。

熱間圧延鋼材(普通鋼、特殊鋼の合計)生産は767.7万トンと前月に比べ73.0万トン、8.7%減(前年同月比4.6%増)と前年同月比では6ヵ月連続の増加となった。また、2013年4月~2014年2月累計では8 917.3万トンと前年同期比3.7%増となった。

普通鋼熱間圧延鋼材の生産は608.0万トンと前月に比べ59.5万トン、8.9%減(前年同月比3.8%増)と前年同月比では6カ月連続の増加となった。また、2013年4月~2014年2月累計では7 059.0万トンと前年同期比3.4%増となった。

品種別では、条鋼類は164.4万トン、前月比0.1%減(前年同月比5.4%増)で、前年同月比では12カ月連続の増加となった。鋼板類は436.9万トン、同12.2%減(同2.7%増)となり、前年同月比では6ヵ月連続の増加となった。

主要品種の生産内訳をみると、最大のウエイトを占める広幅帯鋼が349.1万トン(前月比12.0%減、前年同月比3.3%増)と、前年同月比で6ヵ月連続の増加となった。厚板は82.5万トン(同12.2%減、同1.9%増)と、前年同月比で2ヵ月連続の増加となった。

一方、条鋼類では小形棒鋼が74.4万トン(同1.6%増、同0.1%増)と前年同月比で7カ月連続の増加となった。H形鋼は36.0万トン(同2.9%増、同14.1%増)と同21ヵ月連続の増加、大形形鋼は8.6万トン(同10.0%増、同11.3%増)と同2カ月連続の増加、中小形形鋼は9.1万トン(同3.1%増、同0.2%減)と同2ヵ月連続の減少となった。

特殊鋼熱間圧延鋼材の生産は159.6万トンと、前月に比べ13.6万トン、7.8%減(同8.0%増)となり、前年同月比では6ヵ月連続の増加となった。また2013年4月~2014年2月累計では1 858.3万トンと前年同期比5.1%増となった。

全国鉄鋼生産高 2014年2月 Excel

全国鋼材生産高 2014年2月 Excel

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