No.546:前月比で生産3ヵ月振り、出荷6ヵ月振り低下 経産省2月の鉱工業生産・出荷・在庫速報発表
No.547:燃料油生産 前年比1.6%減、販売6ヵ月連続減 エネ庁 2月の石油統計速報発表
No.548:前年比 粗鋼6ヵ月、燃料油7ヵ月振り減 経産省・エネ庁が2月の生産動態統計速報発表
No.549:生産 6ヵ月連続前年比増 自工会 2月の四輪車生産速報発表
No.550:軽除き前年比14.5%増、前月比43.1%増 軽は前年比22.4%増、前月比32.0%増 自販連、軽自連が3月の国内新車販売台数速報発表

平成26年4月2日(水)Vol.546

前月比で生産3ヵ月振り、出荷6ヵ月振り低下

経産省2月の鉱工業生産・出荷・在庫速報発表

 
経済産業省は3月31日、2月の鉱工業生産・出荷・在庫速報を発表した。概要は次の通り。

【2月の特長】

① 今月は、生産、出荷、在庫が低下、在庫率は上昇であった。

② 製造工業生産予測調査によると、3月上昇の後、3月は低下を予測している。

③ 総じてみれば、生産は持ち直しの動きで推移している。

平成22年=100

注1:()内は前月における確報値・前月比。
注2:▲はマイナスを示す。
項目 季節調整済指数 原指数
指数 前月比(%) 指数 前年同月比(%)
生産 101.5(103.9) ▲2.3(3.8) 97.5 6.9
出荷 103.9(105.0) ▲1.0(5.1) 97.8 6.0
在庫 103.8(104.6) ▲0.8(▲0.9) 107.3 ▲3.2
在庫率 100.6(98.9) 1.7(▲5.4) 106.4 ▲8.8

【生産】

2月の生産は、前月比▲2.3%と3ヵ月振りの低下(前年同月比は6.9%の上昇)となり、指数水準は101.5(季節調整済)となった。 生産の低下に寄与した業種は、輸送機械工業、はん用・生産用・業務用機械工業、情報通信機械工業等であった。品目別にみると、普通乗用車、駆動伝導・操縦装置部品、自動車用エンジンの順に低下に寄与している。

【出荷】

2月の出荷は、前月比▲1.0%と6ヵ月振りの低下(前年同月比は6.0%の上昇)となり、指数水準は103.9(季節調整済)となった。 出荷の低下に寄与した業種は、はん用・生産用・業務用機械工業、情報通信機械工業、輸送機械工業等であった。

【在庫】

2月の在庫は、前月比▲0.8%と7ヵ月連続の低下(前年同月比は▲3.2%の低下)となり、指数水準は103.8(季節調整済)となった。 在庫の低下に寄与した業種は、鉄鋼業、はん用・生産用・業務用機械工業、輸送機械工業等であった。 
 2月の在庫率は、前月比1.7%と6ヵ月振りの上昇(前年同月比は▲8.8%の低下)となり、指数水準は100.6(季節調整済)となった。

製造工業生産予測調査

製造工業生産予測調査によると、3月は前月比0.9%の上昇、4月は同▲0.6%の低下を予測している。 3月の上昇は、情報通信機械工業、電気機械工業、その他等による。4月の低下は、情報通信機械工業、その他、化学工業等による。

2月の実現率は▲3.7%、3月の予測修正率は0.4%となった。

製造工業生産予測調査 (季節調整済前月比(%))

平成22年=100

注)▲はマイナスを示す。
平成26年2月 平成26年3月 平成26年4月
平成26年2月調査 1.3 ▲3.2
平成26年3月調査 0.9 ▲0.6

まとめ

2月の生産は、前月比▲2.3%の低下となった。また、製造工業生産予測調査によると3月上昇の後、4月は低下を予測している。 総じてみれば、生産は持ち直しの動きで推移している。

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平成26年4月2日(水)Vol.547

燃料油生産 前年比1.6%減、販売6ヵ月連続減

エネ庁
 2月の石油統計速報発表

 
資源エネルギー庁は3月31日、2月の石油統計速報を発表した。概要は次の通り。

原油の動向

2月の原油輸入量は1 759万㎘、前年同月比111.0%と3ヵ月振りに前年を上回った。輸入量の多い順に見ると、

• (1)サウジアラビア(544万㎘、前年同月比125.7%)

• (2)アラブ首長国連邦(407万㎘、同107.3%)

• (3)カタール(225万㎘、同127.9%)

• (4)ロシア(173万㎘、同131.0%)

• (5)イラン(116万㎘、同121.7%)となっている。

なお、今月の中東依存度は82.1%、前年同月に比べ0.4ポイント増と2ヵ月連続して前年を上回った。

燃料油の生産

燃料油の生産は1 536万㎘、前年同月比98.4%と前年を下回った。油種別にみると、ガソリン、ナフサ、ジェット燃料油及び軽油は前年同月を上回ったが、灯油、A重油及びB・C重油は前年同月を下回った。

燃料油の輸入、輸出

燃料油の輸入は311万㎘、前年同月比89.3%と3ヵ月連続して前年を下回った。
 輸出は232万㎘、同183.7%と12ヵ月連続して前年を上回った。

燃料油の国内販売

燃料油の国内販売は1 721万㎘、前年同月比98.9%と3ヵ月連続して前年を下回った。油種別にみると、ナフサ、ジェット燃料油及びA重油は前年同月を上回ったが、ガソリン、灯油、軽油及びB・C重油は前年同月を下回った。

燃料油の在庫

燃料油の在庫は943万㎘、前年同月比85.1%と6ヵ月連続して前年を下回った。油種別にみると、ジェット燃料油は前年同月を上回ったが、ガソリン、ナフサ、灯油、軽油、A重油及びB・C重油は前年同月を下回った。

石油統計速報 2014年2月 Excel

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平成26年4月2日(水)Vol.548

前年比 粗鋼6ヵ月、燃料油7ヵ月振り減

経産省・エネ庁が2月の生産動態統計速報発表

 
経済産業省と資源エネルギー庁は3月31日、2月の生産動態統計速報を発表した。それによると2月の生産量は、鉄鋼の粗鋼生産量が844.9トンと前月比10.1%の2桁減だが、前年同月比1.5%の増を示した。これで前年同月比は6ヵ月連続の増となった。また、石油製品の生産は燃料油計で1 536.0万㎘と前月比11.0%の2桁減で、前年同月比も1.6%の減となった。前年同月比は7ヵ月振りの減となった。

鉄鋼の出荷を品種別にみると、鋼帯が164.4万トンで前月比11.4%の微減だが、前年同月比0.1%増のほぼ横ばい。鋼板が85.6万トンで前月比5.7%減だが、前年同月比6.0%増。小形棒鋼が72.0万トンで前月比3.7%、前年同月比2.9%ともに減。H形鋼が34.0万トンで前月比2.7%減だが、前年同月比11.6%の2桁増。線材が14.9万トンで前月比12.1%、前年同月比10.3%のともに2桁減。冷延広幅帯鋼が53.7万トンで前月比3.6%、前年同月比4.6%ともに増。特殊鋼の熱間圧延鋼材が119.3万トンで前月比3.7%増だが、前年同月比8.5%増。冷延広幅帯鋼が21.9万トンと前月比1.4%減だが、前年同月比18.7%の2桁増。亜鉛めっき鋼板が98.6万トンで前月比6.1%減だが、前年同月比5.8%増となった。

一方、2月の石油生産を油種別にみると、重油がA重油とB・C重油を合わせて316.4万㎘と前月比16.3%、前年同月比13.75%のともに2桁減。ガソリンが417.0万㎘で前月比10.6%減だが、前年同月比0.1%増のほぼ横ばい。軽油が332.1万㎘で前月比2.8%減だが、前年同月比8.8%増。灯油が185.7万㎘で前月比21.8%、前年同月比18.0%のともに大幅減。ナフサが174.7万㎘で前月比9.2%減だが、前年同月比0.3%減のほぼ横ばい。ジェット燃料油が110.1㎘と前月比0.2%の増とほぼ横ばいで、前年同月比51.6%の大幅増となった。

燃料油の出荷を品種別にみると、重油が369.7万㎘で前月比7.0%減だが、前年同月比1.9%増。ガソリンが416.7万㎘で前月比10.2%の2桁減で、前年同月比3.6%減。軽油が353.2万㎘で前月比1.6%増で、前年同月比13.8%の2桁増。灯油が242.3万㎘と前月比12.7%の2桁減で、前年同月比6.3%減。ナフサが353.8万㎘で前月比10.4%減だが、前年同月比6.8増。ジェット燃料油が105.1万㎘と前月比1.8%増で、前年同月比51.7%の大幅増となった。

また、1月のコークスの生産は263.8万トンと前月比10.6%減で、前年同月比1.1%減。出荷は57.7万トンで前月比19.1%、前年同月比10.0%のともに2桁減。液化石油ガスの生産は34.7万トンで前月比9.1%減だが、前年同月比6.1%増。出荷は50.1万トンと前月比10.6%の2桁減だが、前年同月比6.3%増。石灰石の生産は1 134.4万トンで前月比3.7%減、前年同月比1.3%のともに減。出荷は894.7トンで前月比7.9%、前年同月比1.6%のともに減となった。

鉄鋼統計速報 2014年2月 Excel

資源エネルギー統計速報 2014年2月 Excel

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平成26年4月2日(水)Vol.549

生産 6ヵ月連続前年比増

自工会 2月の四輪車生産速報発表

 
日本自動車工業会は3月31日、2月の四輪車生産速報を発表した。概要は次の通り。

2月の四輪車生産台数は863 397台で、前年同月の806 211台に比べて57 186台・7.1%の増加となり、6ヵ月連続で前年同月を上回った。

2月の国内需要は565 170台で、前年同月比18.4%の増加であった。うち乗用車490 511台で前年同月比18.8%の増加、トラック73 583台で同15.7%の増加、バス1 076台で同17.7%の増加だった。

輸出は前年同月比6.0%の減少した。

また、2013年4月~2014年2月の生産累計は8 972 525で、前年同期の8 726 769台に比べ245 756台・2.8%の増加であった。

このうち乗用車は7 637 909台で149 968台・前年同期比2.0%の増加、トラックは1 210 729台で85 858台・同7.6%の増加、バスは123 887台で9 930台・同8.7%の増加であった。

2月の車種別生産台数と前年同月比は次の通り。

• 【乗用車】

• 741 376台で51 744台・7.5%の増加となり、6ヵ月連続の増加となった。このうち普通車は407 628台で21 751台・5.6%の増加、小型四輪車は163 845台で1 278台・0.8%の増加、軽四輪車は169 903台で28 715台・20.3%の増加だった。


• 【トラック】

• 109 997台で5 085台・4.8%の増加となり、8ヵ月連続の増加となった。
このうち普通車は48 185台で280台・0.6%の増加、小型四輪車は27 838台で3 119台・12.6%の増加。軽四輪車は33 974台で1 686台・5.2%の増加だった。


• 【バス】

• 12 024台で357台・3.1%の増加となり、3ヵ月連続の増加となった。
このうち大型は779台で228台・22.6%の減少、小型は11 245台で585台・5.5%の増加だった。

四輪車生産実績速報 2014年2月 PDF

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平成26年4月2日(水)Vol.550

軽除き前年比14.5%増、前月比43.1%増

軽は前年比22.4%増、前月比32.0%増

自販連、軽自連が3月の国内新車販売台数速報発表

 
日本自動車販売協会連合会は4月1日、3月の軽自動車除く国内新車販売台数速報を発表した。

それによると、軽自動車を除く新車販売台数合計は48万1 039台で、前年同月比14.5%の2桁増で、前月比でも43.1%の大幅増となった。4月からの消費税増税を控えての駆け込み需要が引き続いている。

3月の販売台数を車種別にみると、普通乗用車が21万326台と前年同月比で20.7%、前月比32.3%のともに増。小型乗用車は20万5 060台で前年同月比5.7%増で、前月比46.8%の大幅増となった。これにより乗用車計では41万7 136台で前年同月比12.8%の2桁増で、前月比39.0%の大幅増となった。貨物車は普通・小型を合わせて6万1 437台で前年同月比27.2%、前月比75.1%のともに大幅増となった。バスは2 466台で前年同月比18.3%の2桁増で、前月比29.2%の大幅減となった。

一方、全国軽自動車協会連合会も同日、3月の軽四輪自動車販売台数速報を発表した。新車販売台数合計は30万2 350台と前年同月比で22.4%、前月比で32.0%のともに増となった。

新車車販売実績速報 2014年3月 Excel

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