No.553:2013年度粗鋼生産1億1 151万トンで前年度比2年連続増加 3月973万トンで前月比15.1%増、前年同月比2.9%増 鉄連 3月と2013年度の鉄鋼生産速報発表
No.554:国内出荷前年比5.4%増、9ヵ月連続増 製紙連合 3月の紙。板紙需給速報発表

平成26年4月24日(木)Vol.553

2013年度粗鋼生産1億1 151万トンで前年度比2年連続増加

3月973万トンで前月比15.1%増、前年同月比2.9%増

鉄連 3月と2013年度の鉄鋼生産速報発表

 
日本鉄鋼連盟は4月22日、3月と2013年度の鉄鋼生産速報を発表した。概要は次の通り。

(1) 2013年度概況

2013年度の銑鉄、粗鋼、熱間圧延鋼材(普通鋼、特殊鋼の合計)生産はいずれも前年度を上回った。

銑鉄生産は8 380.9万トンと2012年度の8 198.1万トンを182.8万トン、2.2%上回り、2年連続の前年度比増加となった。

粗鋼生産は1億1 151.1万トンと、2012年度の1億730.4万トンを420.7万トン、3.9%上回り、2年連続の前年度比増加となり、4年連続の1億トン台超えとなった。

炉別生産では、転炉鋼が8 610.2万トン(前年度比3.9%増)、電炉鋼が2 540.9万トン(同3.9%増)となり、粗鋼合計に占める電炉鋼比率は22.8%と前年度と同じであった。

鋼種別では普通鋼が8 654.8万トン(前年度比3.2%増)、特殊鋼が2 496.3万トン(同6.5%増)であった。

熱間圧延鋼材(普通鋼、特殊鋼の合計)生産は9 780.8万トンで、前年度比3.4%増となり、2年連続の年度比増加となった。鋼種別にみると、普通鋼が7 742.8万トン(前年度比3.0%増)、特殊鋼は2 038.1万トン(同5.1%増)であった。

品種別にみると、広幅帯鋼は前年度比2.7%増の4 526.6万トン、厚板は同3.0%減の1 063.3万トン、小形棒鋼は同4.6%増の946.3万トン、H形鋼は同16.9%増の423.9万トンであった。

(2) 2014年3月及び1~3月概況

2014年3月の鉄鋼生産は、銑鉄は前月比では増加したが、前年同月比は減少した。粗鋼、熱間圧延鋼材は前月比、前年同月比とも増加した。

銑鉄生産は706.7万トンと前月に比べ84.4万トン、13.6%増加、前年同月比1.5%減少となり、前年同月比では2カ月連続の減少となった。また、1~3月累計は2 051.4万トンと前年同期比0.2%減となった。なお、3月末の高炉稼働基数は前月と同様の33基中26基であった。

粗鋼生産は972.9万トンと、前月比128.0万トン、15.1%増加、前年同月比2.9%増加、前年同月比で7カ月連続の増加となり、2008年10月の1 009.7万トン以来の高水準となった。3月の1日当たり粗鋼生産は31.38万トンで、2月の同30.18万トン比4.0%増だった。また、1~3月累計は2 757.5万トンと前年同期比3.5%増となった。

炉別生産をみると、転炉鋼が737.1万トンと前月比15.8%増(前
年同月比1.7%増)、電炉鋼が235.8万トンと同13.1%増(同7.0%増)となり、前年同月比でみると転炉鋼が2ヵ月振りの増加、電炉
鋼は8ヵ月連続の増加となった。

鋼種別生産では、普通鋼が751.0万トンと前月比15.3%増(前年同月比1.9%増)、特殊鋼が221.9万トンと同14.5%増(同6.4%増)となり、前年同月比では普通鋼は7ヵ月連続の増加、特殊鋼は9ヵ月連続の増加となった。

熱間圧延鋼材(普通鋼、特殊鋼の合計)生産は861.7万トンと前月に比べ92.2万トン、12.0%増(前年同月比0.3%増)と前年同月比では7ヵ月連続の増加となった。また、1~3月累計は2 471.9万トンと前年同期比3.5%増となった。

普通鋼熱間圧延鋼材の生産は683.2万トンと前月に比べ74.6万トン、12.3%増(前年同月比0.5%減)と前年同月比では7ヵ月振りの減少となった。また、1~3月累計は1 959.3万トンと前年同期比2.2%増となった。

品種別では、条鋼類は171.6万トン、前月比4.8%増(前年同月比3.6%減)で、前年同月比では13ヵ月振りの減少となった。鋼板類は504.5万トン、同14.7%増(同0.2%増)となり、前年同月比では7ヵ月連続の増加となった。

主要品種の生産内訳をみると、最大のウエイトを占める広幅帯鋼が408.2万トン(前月比16.2%増、前年同月比0.9%増)と、前年同月比で7ヵ月連続の増加となった。厚板は90.7万トン(同9.9%増、同0.8%減)と、前年同月比で3ヵ月振りの減少となった。

一方、条鋼類では小形棒鋼が77.5万トン(同4.0%増、同7.5%減)と前年同月比で8ヵ月振りの減少となった。H形鋼は36.8万トン(同2.3%増、同3.3%増)と同22ヵ月連続の増加、大形形鋼は8.4万トン(同1.9%減、同18.7%増)と同3ヵ月連続の増加、中小形形鋼は9.9万トン(同9.3%増、同1.5%減)と同3ヵ月連続の減少となった。

特殊鋼熱間圧延鋼材の生産は178.5万トンと、前月に比べ17.6万トン、11.0%増(同3.6%増)となり、前年同月比では7ヵ月連続の増加となった。また1~3月累計は512.5万トンと前年同期比8.9%増となった。

全国鉄鋼生産高 2014年3月/2013年度 Excel

全国鋼材生産高 2014年3月/2013年度 Excel

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平成26年4月24日(木)Vol.554

国内出荷前年比5.4%増、9ヵ月連続増

製紙連合 3月の紙。板紙需給速報発表

 
日本製紙連合会はこのほど、3月の紙・板紙需給速報を発表した。瑞洋は次の通り。

【概況3月】

紙・板紙の国内出荷は、前年同月比5.4%増で9ヵ月連の増加となった。うち、紙は3.6%増で3ヵ月連続の増加だった。板紙は8.0%増で9ヵ月連続の増加だった。

主要品種では新聞用紙、非塗工紙を除き消費増税関連の駆け込み需要等を中心に増加した。

紙・板紙の輸出は、前年同月比13.0%増で19ヵ月連続の増加となった。うち、紙は9.0%増で東アジア、東南アジア、大洋州向けを中心に19ヵ月連続の増加だった。板紙は29.0%増で東南アジア向けを中心に17ヵ月連続の増加だった。

紙・板紙の在庫は、前月比31千トン減で2ヵ月連続の減少となった。うち、紙は46千トン減で印刷・情報用紙、新聞用紙、衛生用紙を中心に減少した。板紙は15千トン増、段ボール原紙を中心に前月の減少から増加に転じた。

【主要品種】

印刷・情報用紙の国内出荷は、前年同月比3.3%増で3ヶ月連続の増加となった。消費増税関連を中心に荷動きは順調だった。品種別には情報用紙がPPCを中心に2割弱増加した。輸出は0.5%減、ほとんど横ばいだが、主力の塗工紙を中心に前月の増加から減少した。

包装用紙の国内出荷は、前年同月比6.1%増で消費増税関連需要を中心に7ヵ月連続の増加となった。輸出は前年9月を上回り月次最高となった。

衛生用紙の国内出荷は、前年同月比10.6%増で消費増税需要を中心に3ヵ月連続の増加だった。製品輸入は引き続き増加しているが、トイレット用紙を中心に2桁の伸びだった。

段ボール原紙の国内出荷は前年同月比8.7%増、消費増税関連需要を中心に9ヵ月連続の増加だった。白板紙の国内出荷は3.3%増で5ヵ月連続増加した。コート白を中心に消費費増税関連需要等もあり、荷動きは堅調だった。

紙・板紙需給速報 2014年3月 PDF

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