平成20年6月20日(金)Vol.56
粗鋼生産1,055万トン、前年同月比連続24ヵ月増加
日本鉄鋼連盟が2008年5月鉄鋼生産概況発表
日本鉄鋼連盟は6月19日、2008年5月の鉄鋼生産概況を発表した。それによると鉄鋼生産は、粗鋼、銑鉄、熱間圧延鋼材(普通鋼、特殊鋼の合計)のいずれも前月比、前年同月比とも増加した。
銑鉄生産は749.5万トンと前月に比べ30.6万トン、4.2%増加、前年同月比3.3%増加となり、前年同月比では23カ月連続の増加となった。
なお、5月の高炉稼働基数は前月と同様に34基中28基であった。
粗鋼生産は1,054.7万トンと、前月比では40.4万トン、4.0%増加、前年同月比では3.7%増と24カ月連続の増加。月間としては2008年3月の1,077.5万トン、1973年10月の1,066.0万トンに次ぐ史上3位で、5月としては2007年5月の1,017.2万トンを超え、史上最高となった。
5月の炉別生産をみると、転炉鋼が779.4万トンと前月比3.9%増(前年同月比5.5%増)、電炉鋼が275.4万トンと同4.3%増(同1.1%減)となり、前年同月比でみると転炉鋼が24カ月連続の増加、電炉鋼は4カ月振りの減少となった。
5月の鋼種別生産では、普通鋼が822.5万トンと前月比3.7%増(前年同月比3.7%増)、特殊鋼が232.3万トンと同4.9%増(同3.7%増)となり、前年同月比では普通鋼は24カ月連続の増加、特殊鋼は5カ月連続の増加となった。
熱間圧延鋼材(普通鋼、特殊鋼の合計)生産は926.4万トンと前月比14.3万トン、1.6%増(前年同月比1.7%増)と、前年同月比では24カ月連続の増加となった。
普通鋼熱間圧延鋼材(一般)の生産は739.0万トンと前月比13.4万トン、1.8%増(前年同月比1.0%増)となり、前年同月比では24カ月連続して増加した。
5月の品種別では、条鋼類は216.0万トン、前月比4.6%増(前年同月比3.3%減)で、前年同月比では9カ月連続の減少となった。一方、鋼板類は516.0万トン、同0.7%増(同2.9%増)となり、前年同月比では24カ月連続の増加となった。?
主要品種の生産内訳をみると、最大のウエイトを占める広幅帯鋼が399.8万トン(前月比3.5%増、前年同月比4.1%増)と、前年同月比で24カ月連続して増加した。厚板は108.9万トン(同8.0%減、同0.6%増)と、同19カ月連続の増加となった。一方、条鋼類では、主要品種の小形棒鋼(104.6万トン、同4.3%増、同4.5%減)が前年同月比9カ月連続の減少となったほか、大形形鋼(12.3万トン、同3.4%減、同13.9%減)が同2カ月連続の減少となった。H形鋼(46.8万トン、同20.1%増、同5.8%増)は同3カ月振りの増加、中小形形鋼(13.3万トン、同5.3%増、同2.0%増)は同5カ月振りの増加となった。
特殊鋼熱間圧延鋼材の生産は187.5万トンと、前月に比べ0.9万トン、0.5%増(前年同月比4.5%増)となり、前年同月比では7カ月連続の増加となった。
全国鉄鋼生産高 Excel
全国鋼材生産高 Excel