No.566:粗鋼 前月比7.2%増、前年比0.3%減 鉄連 5月の鉄鋼生産速報発表

平成26年6月21日(金)Vol.566

粗鋼 前月比7.2%増、前年比0.3%減

鉄連 5月の鉄鋼生産速報発表

 
日本鉄鋼連盟は6月19日、5月の鉄鋼生産速報を発表した。概要は次の通り。

2014年5月の鉄鋼生産は、銑鉄、粗鋼、熱間圧延鋼材いずれも前月比では増加したが、前年同月比では減少した。

銑鉄生産は721.2万トンと前月に比べ60.3万トン、9.1%増加、前年同月比0.1%減少となり、前年同月比では4カ月連続の減少となった。なお、5月末の高炉稼働基数は前月と同数の33基中27基であった。

粗鋼生産は959.5万トンと、前月比64.9万トン、7.2%増加、前年同月比0.3%減少となり、前年同月比で2カ月連続の減少となった。5月の1日当たり粗鋼生産は30.95万トンで、4月の同29.82万トン比3.8%増だった。

炉別生産をみると、転炉鋼が738.0万トンと前月比8.5%増(前
年同月比0.7%減)、電炉鋼が221.5万トンと同3.2%増(同1.1%増)となり、前年同月比でみると転炉鋼が2カ月連続の減少、電炉
鋼は10カ月連続の増加となった。

鋼種別生産では、普通鋼が741.2万トンと前月比7.7%増(前年同月比0.9%減)、特殊鋼が218.2万トンと同5.9%増(同1.6%増)となり、前年同月比では普通鋼は2カ月連続の減少、特殊鋼は11カ月連続の増加となった。

熱間圧延鋼材(普通鋼、特殊鋼の合計)生産は820.5万トンと前月に比べ32.0万トン、4.1%増(前年同月比0.8%減)と前年同月比では2カ月連続の減少となった。

普通鋼熱間圧延鋼材の生産は644.0万トンと前月に比べ28.3万トン、4.6%増(前年同月比1.7%減)と前年同月比では3カ月連続の減少となった。
 品種別では、条鋼類は164.8万トン、前月比5.2%増(前年同月比2.3%減)で、前年同月比では3カ月連続の減少となった。鋼板類は471.9万トン、同4.2%増(同2.0%減)となり、前年同月比では2カ月連続の減少となった。

主要品種の生産内訳をみると、最大のウエイトを占める広幅帯鋼が377.7万トン(前月比6.4%増、前年同月比1.7%減)と、前年同月比で2カ月連続の減少となった。厚板は88.2万トン(同3.5%減、同2.0%減)と、前年同月比で2カ月振りの減少となった。一方、条鋼類では小形棒鋼が79.6万トン(同4.5%増、同1.0%減)と前年同月比で3カ月連続の減少となった。H形鋼は31.2万トン(同1.6%増、同12.8%減)と同2カ月連続の減少、大形形鋼は9.4万トン(同7.6%増、同14.3%増)と同5カ月連続の増加、中小形形鋼は9.5万トン(同5.9%増、同5.1%減)と同2カ月振りの減少となった。

特殊鋼熱間圧延鋼材の生産は176.4万トンと、前月に比べ3.6万トン、2.1%増(同2.6%増)となり、前年同月比では9カ月連続の増加となった。

全国鉄鋼生産高 2014年5月 Excel

全国鋼材生産高 2014年5月 Excel

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