平成26年7月04日(金)Vol.567
生産 2ヵ月振り上昇、出荷 4ヵ月連続低下
経産省 5月の鉱工業生産・出荷・在庫速報発表
経済産業省は6月30日、5月の鉱工業生産・出荷・在庫速報を発表した。概要は次の通り。
【5月の特長】
◇5月は、生産は上昇、出荷は低下、在庫、在庫率とも上昇であった。
◇製造工業生産予測調査によると、6月低下の後、7月は上昇を予測している。
◇総じてみれば、生産は横ばい傾向にある。
平成22年=100
項目 | 季節調整済指数 | 原指数 | ||
指数 | 前月比(%) | 指数 | 前年同月比(%) | |
生産 | 99.8(99.3) | 0.5(▲2.8) | 93.8 | 0.8 |
出荷 | 96.8(98.0) | ▲1.2(▲5.0) | 90.7 | ▲1.0 |
在庫 | 108.3(105.2) | 2.9(▲0.5) | 107.1 | 0.8 |
在庫率 | 107.3(103.7) | 3.5(▲1.6) | 112.9 | 0.9 |
5月の生産・出荷・在庫動向
【生産】
生産は、前月比0.5%と2ヵ月振りの上昇(前年同月比は0.8%の上昇)となり、指数水準は99.8(季節調整済)となった。生産の上昇に寄与した業種は、輸送機械工業、繊維工業、電子部品・デバイス工業等であった。品目別にみると、反応用機器、マシニングセンタ、普通乗用車の順に上昇に寄与している。
【出荷】
出荷は、前月比▲1.2%と4ヵ月連続の低下(前年同月比は▲1.0%の低下)となり、指数水準は96.8(季節調整済)となった。 出荷の低下に寄与した業種は、輸送機械工業、はん用・生産用・業務用機械工業、化学工業(除.医薬品)等であった。
【在庫】
在庫は、前月比2.9%と2ヵ月振りの上昇(前年同月比は0.8%の上昇)となり、指数水準は108.3(季節調整済)となった。在庫の上昇に寄与した業種は、輸送機械工業、はん用・生産用・業務用機械工業、窯業・土石製品工業等であった。在庫率は、前月比3.5%と2か月ぶりの上昇(前年同月比は0.9%の上昇)となり、指数水準は107.3(季節調整済)となった。
製造工業生産予測調査
製造工業生産予測調査によると、6月は前月比▲0.7%の低下、7月は同1.5%の上昇を予測している。 6月の低下は、輸送機械工業、その他、情報通信機械工業等による。7月の上昇は、はん用・生産用・業務用機械工業、化学工業、その他等による。
5月の実現率は▲2.6%、6月の予測修正率は▲1.3%となった。
製造工業生産予測調査 (季節調整済前月比%)
平成22年=100
平成26年5月 | 平成26年6月 | 平成26年7月 | |
平成26年5月調査 | 1.7 | ▲2.0 | |
平成26年6月調査 | ▲0.7 | 1.5 |
まとめ
5月の生産は、前月比0.5%の上昇となった。また、製造工業生産予測調査によると6月低下の後、7月は上昇を予測している。 総じてみれば、生産は横ばい傾向にある。
平成26年7月04日(金)Vol.568
燃料油生産・販売 2ヵ月連続前年比増
エネ庁 5月の石油統計速報発表
資源エネルギー庁は6月30日、5月の石油統計速報を発表した。概要は次の通り。
5月の原油輸入量は1 611万㎘、前年同月比96.7%と3ヵ月連続して前年を下回った。輸入量の多い順に見ると、
(1) サウジアラビア(540万㎘、前年同月比106.2%)
(2) アラブ首長国連邦(370万㎘、同104.3%)
(3) カタール(173万㎘、同79.8%)
(4) ロシア(125万㎘、同134.7%)
(5) クウェート(100万㎘、同81.2%)となっている。
なお、5月の中東依存度は83.0%で前年同月と同様となった。
燃料油の生産
燃料油の生産は1 330万㎘、前年同月比91.1%と2ヵ月連続して前年を下回った。油種別にみると、ガソリン、ナフサ、ジェット燃料油、灯油、軽油、A重油及びB・C重油は前年同月を下回った。
燃料油の輸入、輸出
燃料油の輸入は287万㎘、前年同月比107.6%と前年を上回った。
輸出は189万㎘、同61.1%と15ヵ月振りに前年を下回った。
燃料油の国内販売
燃料油の国内販売は1 364万㎘、前年同月比95.6%と2ヵ月連続して前年を下回った。油種別にみると、ジェット燃料油及び軽油は前年同月を上回ったが、ガソリン、ナフサ、灯油、A重油及びB・C重油は前年同月を下回った。
燃料油の在庫
燃料油の在庫は1 001万㎘、前年同月比92.6%と9ヵ月連続して前年を下回った。油種別にみると、ジェット燃料油、A重油及びB・C重油は前年同月を上回ったが、ガソリン、ナフサ、灯油及び軽油は前年同月を下回った。
石油統計速報 2014.05 Excel
平成26年7月04日(金)Vol.569
前年比 粗鋼2ヵ月連続、燃料油4ヵ月連続減
経産省・エネ庁が5月の生産動態統計速報発表
経済産業省と資源エネルギー庁は6月30日、5月の生産動態統計速報を発表した。それによると生産量は、鉄鋼の粗鋼生産量が959.0トンで前月比7.2%増だが、前年同月比0.4%の微減を示した。生産は前年同月比が2月連続の減となった。また、石油製品の生産は燃料油計で1 469.0万㎘と前月比9.5%、前年同月比8.9%のともに減となった。前年同月比は4ヵ月の連続減となった
鉄鋼の5月の生産を品種別にみると、普通鋼の熱間圧延鋼材で鋼帯が388.6万トンと前月比7.9%増だが、前年同月比0.4%の微減。鋼板が89.7万トンで前月比3.2%、前年同月比1.8%のともに減。小形棒鋼が79.0万トンで前月比3.7%増だが、前年同月比1.8%減。H形鋼が31.2万トンで前月比1.6%増だが、前年同月比12.8%の2桁減。線材が14.9万トンで前月比10.5%の2桁減で、前年同月比も20.2%の大幅減。冷間仕上鋼材の冷延広幅帯鋼が175.4万トンと前月比3.2%増だが、前年同月比0.4%の微減。特殊鋼の熱間圧延鋼材は177.1万トンと前月比2.5%、前年同月比3.0%のともに増。冷間仕上鋼材の冷延広幅鋼帯は23.8トンと前月比8.1%、前年同月比7.7%のともに増。めっき鋼材の亜鉛めっき鋼板は107.3万トンと前月比9.6%、前年同月比2.9のともに増を示した。
鉄鋼の出荷を品種別にみると、鋼帯が178.7万トンで前月比8.3%の増だが、前年同月比3.0%減。鋼板が90.9万トンで前月比3.5%、前年同月比2.2%のともに増。小形棒鋼が76.4万トンで前月比0.9%の微増だが、前年同月比3.2%減。H形鋼が31.6万トンで前月比1.6%減で、前年同月比11.3%の2桁増。線材が16.0万トンで前月比2.4%増だが、前年同月比12.8%の2桁減。冷延広幅帯鋼が58.8万トンで前月比0.1%の微減で、前年同月比も2.6%減。特殊鋼の熱間圧延鋼材が128.9万トンで前月比2.4%、前年同月比4.8%のともに増。冷延広幅帯鋼が22.3万トンと前月比13.5%の2桁増で、前年同月比も6.2%増。亜鉛めっき鋼板が103.5万トンで前月比8.4%増だが、前年同月比1.0%の微減となった。
一方、石油生産を油種別にみると、ほぼすべての品種で前月比、前年同月比とも減少した。品種別にみると、重油がA重油とB・C重油を合わせて251.8万㎘と前月比9.5%、前年同月比8.9%のともに減。ガソリンが420.8万㎘で前月比4.3%、前年同月比5.6%のともに減。軽油が325.2万㎘で前月比6.0%、前年同月比9.5%のともに減。灯油が74.8万㎘で前月比18.2%、前年同月比15.0%のともに2桁減。ナフサが123.5万㎘で前月比19.6%、前年同月比12.5%のともに2桁減。ジェット燃料油が133.6㎘と前月比13.7%の大幅減で、前年同月比も1.2%の減となった。
燃料油の出荷を品種別にみると、重油が268.2万㎘で前月比9.8%、前年同月比9.5%のともに減。ガソリンが444.9万㎘で前月比3.4%増だが、前年同月比2.3%減。軽油が320.5万㎘で前月比11.2%、前年同月比18.1%のともに2桁減。灯油が73.7万㎘と前月比25.4%、前年同月比23.3%のともに大幅減。ナフサが303.9万㎘で前月比9.2%減だが、前年同月比0.1%の微増。ジェット燃料油が134.1万㎘と前月比6.7%、前年同月比10.0%のともに減となった。
また、コークスの生産は291.4万トンと前月比1.5%増だが、前年同月比4.3%減。出荷は72.2万トンで前月比7.0%増だが、前年同月比9.4%減。液化石油ガスの生産は38.0万トンで前月比2.2%、前年同月比5.3%のともに減。出荷は48.2万トンと前月比2.9%、前年同月比4.2%のともに減。石灰石の生産は1 238.5万トンで前月比0.4%の微増で、前年同月比4.2%増。出荷は985.7万トンで前月比1.6%減だが、前年同月比3.6%増となった。
鉄鋼統計速報 2014年5月 Excel
資源エネルギー統計速報 2014年5月 Excel
平成26年7月04日(金)Vol.570
生産 9ヵ月連続前年比上回る
自工会 5月の四輪車生産実績速報発表
日本自動車工業会は5月30日、5月の四輪車生産実績速報を発表した。概要は次の通り。
5月の四輪車生産台数は774 039台で、前年同月の729 692台に比べて44 347台・6.1%の増加となり、9ヵ月連続で前年同月を上回った。
5月の車種別生産台数と前年同月比は次の通り。
【乗用車】
655 032台で37 873台・6.1%の増加となり、9ヵ月連続の増加となった。このうち普通車は362 132台で247台・0.1%の増加、小型四輪車は139 774台で10 526台・8.1%の増加、軽四輪車は153 126台で27 100台・21.5%の増加だった。
【トラック】
108 743台で7 119台・7.0%の増加となり、11ヵ月連続の増加となった。このうち普通車は47 291台で917台・2.0%の増加、小型四輪車は26 544台で3 424台・14.8%の増加。軽四輪車は34 908台で2 778台・8.6%の増加だった。
【バス】
10 264台で645台・5.9%の減少となり、2ヵ月連続の減少となった。このうち大型は570台で130台・18.6%の減少、小型は9 694台で515台・5.0%の減少だった。
5月の国内需要は363 370台で、前年同月比1.2%の減少となった。うち乗用車304 371台で前年同月比1.3%の減少、トラック58 486台で同0.2%の減少、バス513台で同19.0%の減少であった。
輸出は前年同月比9.6%の減少だった。
また、1~5月の生産累計は4 208 759台で、前年同期の3 856 919台に比べ351 840台・9.1%の増加であった。このうち乗用車は3 592 343台で312 734台・前年同期比9.5%の増加、トラックは559 952台で38 138台・同7.3%の増加、バスは56 464台で968台・同1.7%の増加であった。
四輪車生産実績速報 2014年5月 PDF
平成26年7月04日(金)Vol.571
軽除き前年比0.7%の微減、前月比28.2%増
軽は前年比26.1%増、前月比1.9%増
自販連、軽自連が6月の国内新車販売台数速報発表
日本自動車販売協会連合会は7月1日、6月の軽自動車除く国内新車販売台数速報を発表した。
それによると、軽自動車を除く新車販売台数合計は26万5 171台で、前年同月比0.7%の微減だが、前月比28.2%の大幅増となった。消費税増税の反動がから脱した模様。
6月の販売台数を車種別にみると、普通乗用車が11万458台と前年同月比で5.1%減だが、前月比29.2%の大幅増を示した。小型乗用車は11万8 579台と前年同月比1.5%増で、前月比27.2%の大幅増となった。これにより乗用車計では22万9 037で前年同月比1.8%減だが、前月比28.2%の大幅増となった。
貨物車は普通・小型を合わせて3万5 337台で前年同月比7.2%増、前月比27.4%の大幅増となった。バスは797台で前年同月比3.0%増、前月比55.4%の大幅増となった。
一方、全国軽自動車協会連合会も同日、6月の軽四輪自動車販売台数速報を発表した。新車販売台数合計は18万7 384台と前年同月比で26.1%増、前月比で1.9%増となった。
新車車販売実績速報 2014年6月 Excel