平成26年8月1日(金)Vol.574
館山海上技術学校マリンセミナー開催
7 月26 日 全海運と関東船対協協賛、総連合会協力
国立館山海上技術学校主催のマリンセミナーが7 月26 日同校で開催され、全国海運組合連合会と関東地区船員対策協議会が協賛、日本内航海運組合総連合会が協力した。
同校で毎年開催されているマリンセミナーは、夏休み期間中に生徒の保護者が泊まりがけで、同校の練習船による海上実習、カッター訓練を始め航海シミュレーター実習、パソコン授業、熔接実習、ロープワーク、座学などを体験する。保護者からは「日頃親元を離れている子供達の頑張り振りが改めて理解でき、親子の絆も深まり、保護者同士の懇親も図れる」と好評。毎年、7 月の最終週末に開催されており、今回の参加者は25 名だった。
今回は全海運から小比加恒久会長、中島繁専務理事、総連合会から畔柳健彦広報室副部長、ゲストとして永井直人日鉄住金物流執行役員内航海運本部長が出席。講演会では、大町誠一郎日鉄住金物流海運本部安全・船舶管理部長が内航海運の役割や内航船舶の紹介、内航船員の就職状況、内航船員の仕事・船内生活と待遇、内航業界と内航船員の将来などについてわかりやすく説明した。(写真右上から小比加会長、永井氏、大町氏、下は後援会会場と質問する保護者達)
講演後、大町氏を中心に小比加会長、永井氏と保護者達との熱心な質疑応が交わされ盛況だった。
その後に開かれバーベキューパーティーの会場でも、保護者たちは参加者と生徒達の将来を託す内航海運について、語り合った。
マリンセミナー恒例のバーベキューパーティー。学校教職員と保護者、出席者らが懇親深める
平成26年8月1日(金)Vol.575
生産2ヵ月振り、出荷5ヵ月振り低下
経産省 6月の鉱工業生産・出荷・在庫速報を発表
経済産業省は7月30日、6月の鉱工業生産・出荷・在庫速報を発表した。6月の特長として同省では、①生産、出荷は低下、在庫、在庫率は上昇であった ②製造工業生産予測調査によると7月、8月とも上昇を予測している ③総じてみれば、生産は弱含みで推移している、と記した。概要は次の通り。
平成22年=100
項目 | 季節調整済指数 | 原指数 | ||
指数 | 前月比(%) | 指数 | 前年同月比(%) | |
生産 | 96.7(100.0) | ▲3.3(0.7) | 100.1 | 3.2 |
出荷 | 95.2(97.0) | ▲1.9(▲1.0) | 98.5 | 2.2 |
在庫 | 110.5(108.4) | 1.9(3.0) | 108.6 | 2.7 |
在庫率 | 111.6(107.8) | 3.5(4.0) | 109.9 | 1.2 |
1. 6月の生産・出荷・在庫動向
【生産】
前月比▲3.3%と2ヵ月振りの低下(前年同月比は3.2%の上昇)となり、指数水準は96.7(季節調整済)となった。 生産の低下に寄与した業種は、輸送機械工業、はん用・生産用・業務用機械工業、情報通信機械工業等であった。品目別にみると、普通乗用車、反応用機器、プラスチック製機械器具部品の順に低下に寄与している。
【出荷】
前月比▲1.9%と5ヵ月連続の低下(前年同月比は2.2%の上昇)となり、指数水準は95.2(季節調整済)となった。 出荷の低下に寄与した業種は、輸送機械工業、鉄鋼業、情報通信機械工業等であった。
【在庫】
前月比1.9%と2ヵ月連続の上昇(前年同月比は2.7%の上昇)となり、指数水準は110.5(季節調整済)となった。 在庫の上昇に寄与した業種は、輸送機械工業、はん用・生産用・業務用機械工業、窯業・土石製品工業等であった。
在庫率は、前月比3.5%と2か月連続の上昇(前年同月比は1.2%の上昇)となり、指数水準は111.6(季節調整済)となった。
2. 製造工業生産予測調査
製造工業生産予測調査によると、7月は前月比2.5%の上昇、8月は同1.1%の上昇を予測している。7月の上昇は、はん用・生産用・業務用機械工業、化学工業、その他等による。8月の上昇は、電子部品・デバイス工業、情報通信機械工業、電気機械工業等による。
6月の実現率は▲2.3%、7月の予測修正率は▲1.3%となった。
製造工業生産予測調査 (季節調整済前月比 %)
平成22年=100
平成26年6月 | 平成26年7月 | 平成26年8月 | |
平成26年6月調査 | ▲0.7 | 1.5 | |
平成26年7月調査 | 2.5 | 1.1 |
3. まとめ
6月の生産は、前月比▲3.3%の低下となった。また、製造工業生産予測調査によると7月、8月とも上昇を予測している。 総じてみれば、生産は弱含みで推移している。
平成26年8月1日(金)Vol.576
粗鋼、燃料油ともに3ヵ月連続前年比減
経産省・エネ庁が6月の生産動態統計速報発表
経済産業省と資源エネルギー庁は7月30日、6月の生産動態統計速報を発表した。それによると生産量は、鉄鋼の粗鋼生産量が913.6トンで前月比4.7%、前年同月比1.6%のともに減を示した。生産は前年同月比が3ヵ月連続の減となった。また、石油製品の生産は燃料油計で1 207.2万㎘と前月比9.2%減で、前年同月比も13.5%の2桁減となった。前年同月比は3ヵ月の連続減となった
鉄鋼の6月の生産を品種別にみると、普通鋼の熱間圧延鋼材で鋼帯が373.4万トンと前月比3.9%減で、前年同月比も0.9%の微減。鋼板が91.6万トンと前月比2.1%、前年同月比5.6%のともに増。小形棒鋼が80.8万トンと前月比2.3%増だが、前年同月比1.4%減。H形鋼が33.8万トンと前月比8.5%増だが、前年同月比3.3%の2桁減。線材が15.2万トンと前月比1.8%、前年同月比3.0%のともに減。冷間仕上鋼材の冷延広幅帯鋼が164.3万トンと前月比5.3%減、前年同月比も0.4%の微減。特殊鋼の熱間圧延鋼材は170.9万トンと前月比3.5%減だが、前年同月比0%の横ばい。冷間仕上鋼材の冷延広幅鋼帯は23.2トンと前月比2.5%減だが、前年同月比10.4%の2桁増。めっき鋼材の亜鉛めっき鋼板は99.1万トンと前月比7.6%減だが、前年同月比4.7%増を示した。
鉄鋼の出荷を品種別にみると、鋼帯が180.6万トンと前月比1.0%、前年同月比4.4%のともに増。鋼板が86.3万トンと前月比5.1%、前年同月比2.5%のともに減。小形棒鋼が78.1万トンと前月比2.1%増、前年同月比も0.5%の微増。H形鋼が31.6万トンと前月比0.2%の微減で、前年同月比も3.5%減。線材が13.8万トンと前月比14.0%の2桁減で、前年同月比8.9%減。冷延広幅帯鋼が62.1万トンと前月比5.6%増で、前年同月比も10.3%の2桁増。特殊鋼の熱間圧延鋼材が124.4万トンと前月比3.5%で、前年同月比2.8%のともに減。冷延広幅帯鋼が22.3万トンと前月比0%の横ばいで、前年同月比12.4%の2桁増。亜鉛めっき鋼板が101.6万トンと前月比1.9%減だが、前年同月比6.5%増となった。
一方、石油生産を油種別にみると、ほぼすべての品種で前月比、前年同月比とも減少した。品種別にみると、重油がA重油とB・C重油を合わせて239.2万㎘と前月比5.0%、前年同月比6.0%のともに減。ガソリンが379.7万㎘で前月比9.8%、前年同月比9.6%のともに減。軽油が304.0万㎘と前月比6.5%減で、前年同月比も10.7%の2桁減。灯油が56.5万㎘で前月比24.5%、前年同月比31.3%のともに大幅減。ナフサが93.1万㎘と前月比24.6%、前年同月比37.5%のともに大幅減。ジェット燃料油が134.8㎘と前月比0.9%の微増だが、前年同月比9.7%減となった。
燃料油の出荷を品種別にみると、重油が266.2万㎘と前月比0.7%の微減で、前年同月比5.3%減。ガソリンが424.3万㎘と前月比4.6%、前年同月比3.6%のともに減。軽油が339.8万㎘と前月比6.0%増だが、前年同月比6.7%減。灯油が69.7万㎘と前月比5.4%減で、前年同月比も13.3%の2桁減。ナフサが243.7万㎘と前月比19.8%、前年同月比21.7%のともに大幅減。ジェット燃料油が146.1万㎘と前月比8.9%、前年同月比7.8%のともに増となった。
また、コークスの生産は281.3万トンと前月比3.9%、前年同月比3.9%のともに減。出荷は62.3万トンと前月比13.8%、前年同月比12.4%のともに減。液化石油ガスの生産は33.4万トンで前月比12.1%、前年同月比16.5%のともに2桁減。出荷は48.2万トンと前月比2.9%、前年同月比4.2%のともに減。石灰石の生産は1 235.1万トンと前月比5.2%減だが、前年同月比0.3%の微増。出荷は967.4万トンと前月比1.7%減で、前年同月比も0.5%の微減となった。
鉄鋼統計速報 2014年6月 Excel
資源エネルギー統計速報 2014年6月 Excel
平成26年8月1日(金)Vol.577
燃料油販売3ヵ月連続前年比減
エネ庁 6月の石油統計速報発表
資源エネルギー庁は7月31日、6月の石油統計速報を発表した。概要は次の通り。
1.原油の動向
6月の原油輸入量は1 436万㎘、前年同月比91.7%と4ヵ月連続して前年を下回った。輸入量の多い順に見ると、
(1)サウジアラビア(445万㎘、前年同月比103.4%)
(2)アラブ首長国連邦(366万㎘、同85.6%)
(3)カタール(112万㎘、同47.8%)
(4)ロシア(102万㎘、同108.7%)
(5)クウェート(96万㎘、同79.3%)となっている。
なお、今月の中東依存度は82.0%、前年同月に比べ2.9ポイント減と前年を下回った。
2.燃料油の生産
燃料油の生産は1 207万㎘、前年同月比86.5%と3ヵ月連続して前年を下回った。油種別にみると、ガソリン、ナフサ、ジェット燃料油、灯油、軽油、A重油及びB・C重油は前年同月を下回った。
3.燃料油の輸入、輸出
燃料油の輸入は268万㎘、前年同月比109.5%と2ヵ月連続して前年を上回った。輸出は209万㎘、同81.9%と2ヵ月連続して前年を下回った。
4.燃料油の国内販売
燃料油の国内販売は1 312万㎘、前年同月比95.8%と3ヵ月連続して前年を下回った。油種別にみると、ジェット燃料油、灯油、軽油及びA重油は前年同月を上回ったが、ガソリン、ナフサ及びB・C重油は前年同月を下回った。
5.燃料油の在庫
燃料油の在庫は923万㎘、前年同月比85.7%と10ヵ月連続して前年を下回った。油種別にみると、B・C重油は前年同月を上回ったが、ガソリン、ナフサ、ジェット燃料油、灯油、軽油及びA重油は前年同月を下回った。
石油需給概要 2014年6月 Excel