No.580:粗鋼生産前月比1.7%増、前年比横ばい微減 鉄連 7月の鉄鋼生産速報発表
No.581:国内出荷4ヵ月連続減、輸出3ヵ月振り増 製紙連合 7月の紙・板紙需給速報発表

平成26年8月27日(水)Vol.580

粗鋼生産前月比1.7%増、前年比横ばい微減

鉄連 7月の鉄鋼生産速報発表

 
日本鉄鋼連盟はこのほど、7月の鉄鋼生産速報を発表した。概要は次の通り。

7月の鉄鋼生産は、銑鉄は前月比では増加したが、前年同月比では減少した。粗鋼は前月比では増加したが、前年同月比では横ばい微減であった。熱間圧延鋼材は前月比、前年同月比とも増加した。

銑鉄生産は721.7万トンと前月に比べ36.9万トン・5.4%増加、前年同月比0.6%減少となり、前年同月比では6ヵ月連続の減少となった。なお、7月末の高炉稼働基数は前月と同数の33基中27基であった。

粗鋼生産は929.5万トンと、前月比16.0万トン・1.7%増加、前年同月比横ばい微減(前年同月比で4ヵ月連続の減少)となった。7月の1日当たり粗鋼生産は29.98万トンで、6月の同30.45万トン比1.5%減だった。

炉別生産をみると、転炉鋼が729.0万トンと前月比5.6%増、前年同月比0.8%減、電炉鋼が200.6万トンと同10.1%減、同3.0%増となり、前年同月比でみると転炉鋼が4ヵ月連続の減少、電炉 鋼は2ヵ月振りの増加となった。

鋼種別生産では、普通鋼が717.9万トンと前月比1.9%増、前年同月比0.4%減、特殊鋼が211.7万トンと同1.3%増、同1.3%増となり、前年同月比では普通鋼は4ヵ月連続の減少、特殊鋼は13ヵ月連続の増加となった。

熱間圧延鋼材(普通鋼、特殊鋼の合計)生産は826.0万トンと前月に比べ17.3万トン・2.1%増、前年同月比2.5%増と前年同月比では2ヵ月連続の増加となった。

普通鋼熱間圧延鋼材の生産は645.2万トンと前月に比べ7.3万トン・1.1%増、前年同月比2.0%増と前年同月比では2ヵ月連続の増加となった。

特殊鋼熱間圧延鋼材の生産は180.8万トンと、前月に比べ9.9万トン・5.8%増、前年同月比4.2%増となり、前年同月比では11ヵ月連続の増加となった。

全国鉄鋼生産高 2014年7月 Excel

全国鋼材生産高 2014年7月 Excel

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平成26年8月27日(水)Vol.581

国内出荷4ヵ月連続減、輸出3ヵ月振り増

製紙連合 7月の紙・板紙需給速報発表

 
日本製紙連合会はこのほど、7月の紙・板紙需給速報を発表した。概要は次の通り。

〔概況〕

紙・板紙の国内出荷は前年同月比2.3%減で、4ヵ月連続の減少となった。うち、紙は3.8%減で、4ヵ月連続の減少だった。板紙は0.5%減で、前月の増加から減少に転じた。主要品種は情報用紙、包装用紙、衛生用紙を除き減少した。

紙・板紙の輸出は前年同月比20.8%増で、3ヵ月振りの増加となった。うち、紙は13.0%増で東アジア、東南アジア向けを中心に4ヵ月振りの増加だった。板紙は42.8%増で、東南アジア向けを中心に21ヵ月連続の増加だった。

紙・板紙の在庫は前月比50 千トン滅、4ヵ月振りの減少となった。うち、紙は31千トン減で、印刷・情報用紙、新聞用紙の減少により4ヵ月振りの減少だった。板紙は19千トン減で、段ボール原紙の減少により3ヵ月振りの減少だった。

〔主要品種〕

新聞用紙の圏内出荷は前年同月比4.4%減で、5ヵ月連続の減少となった。W杯関連等による増頁もあったが、発行部数の減少等が影響した。

印刷・情報用紙の圏内出荷は前年同月比5.9%減で、4ヵ月連続の減少だった。商業印刷向け等を中心に印刷用紙は滅少したが、情報用紙はPPC(複写用普通紙)を中心に3ヵ月連続の増加となった。

輸出は3.5%増で、5ヵ月振りの増加となった。主力の塗工紙は減少したが、非塗工紙の増加が寄与した。

包装用紙の圏内出荷は前年同月比1.8%増で、未ざらし(パルプ素材を生かした紙)を中心に2ヵ月連続増加した。輸出は48.9%増で、引き続き高水準を維持した。

衛生用紙の圏内出荷は前年同月比0.2%増、製品輸入は引き続き増加も、ティシュを中心に4ヵ月振りの増加となり、消費増税の影響が薄れた 。

段ボール原紙の圏内出荷は前年同月比0.6%減で、前月の増加から減少に転じた。荷動きは飲料等加工食品向けを中心に堅調だが、前年の猛暑による高水準が影響した。白板紙の圏内出荷は0.5%減で、POP(装飾性の高い特殊洋紙)向けは堅調だが、主力の白色コート紙を中心に前月の増加から減少に転じた。

紙・板紙需給速報 2014年7月 PDF

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