No.595:生産・出荷上昇傾向 経産省 10月の生産・出荷・在庫速報発表
No.596:前年比 粗鋼1.7%減、燃料油0.9%減 経産省・エネ庁が10月の生産動態統計速報発表
No.597:燃料油生産 7ヵ月振りの前年比増 エネ庁 10月の石油統計速報発表
No.598:生産 4ヵ月連続前年比割れ 自工会 10月の四輪車生産速報発表
No.599:軽除き前年比13.5%減、前月比0.5%減軽は前年比2.2%減、前月比13.4%増 自販連、軽自連が11月の国内新車販売台数速報発表

平成26年12月3日(水)Vol.595

生産・出荷上昇傾向

経産省 10月の生産・出荷・在庫速報発表

経済産業省は11月28日、10月の鉱工業生産・出荷・在庫速報を発表した。経産省では10月の特長を①生産、出荷、在庫率は上昇、在庫は低下であった ②製造工業生産予測調査によると11月、12月とも上昇を予測している ③総じてみれば、生産は一進一退にある、としている。

平成22年=100

注1:()内は前月における確報値・前月比。
注2:▲はマイナスを示す。
項目 季節調整済指数 原指数
指数 前月比(%) 指数 前年同月比(%)
生産 98.2(98.0) 0.2(2.9) 101.2 ▲1.0
出荷 98.4(98.0) 0.4(4.4) 99.7 ▲0.6
在庫 111.4(111.8) ▲0.4(▲0.7) 113.9 3.9
在庫率 112.4(111.4) 0.9(▲6.0) 112.6 6.5

1.10月の生産・出荷・在庫動向

【生産】

生産は、前月比0.2%の上昇であった。業種別にみると、はん用・生産用・業務用機械工業、電気機械工業、電子部品・デバイス工業等が上昇し、輸送機械工業、情報通信機械工業、窯業・土石製品工業等が低下した。

【出荷】

出荷は、前月比0.4%の上昇であった。業種別にみると、はん用・生産用・業務用機械工業、輸送機械工業、化学工業(除.医薬品)等が上昇し、鉄鋼業、電気機械工業、情報通信機械工業等が低下した。

【在庫】

在庫は、前月比▲0.4%の低下であった。業種別にみると、輸送機械工業、化学工業(除.医薬品)、パルプ・紙・紙加工品工業等が低下し、鉄鋼業、はん用・生産用・業務用機械工業、石油・石炭製品工業等が上昇した。

2.製造工業生産予測調査

製造工業生産予測調査によると、11月は前月比2.3%の上昇、12月は同0.4%の上昇であった。

11月の上昇は、電子部品・デバイス工業、情報通信機械工業、はん用・生産用・業務用機械工業等による。12月の上昇は、電気機械工業、輸送機械工業、鉄鋼業等による。

製造工業生産予測調査 (季節調整済前月比%)

平成22年=100

注)▲はマイナスを示す。
平成26年10月 平成26年11月 平成26年12月
平成26年11月調査
今回の調査結果
2.3 0.4
平成26年10月調査
前回の調査結果
▲0.1 1.0

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平成26年12月3日(水)Vol.596

前年比 粗鋼1.7%減、燃料油0.9%減

経産省・エネ庁が10月の生産動態統計速報発表

経済産業省と資源エネルギー庁は11月28日、10月の生産動態統計速報を発表した。それによると生産量は、鉄鋼の粗鋼生産量が936.2トンで前月比1.2%増だが、前年同月比1.7%減を示した。また、石油製品の生産は燃料油計で1 463.1万㎘と前月比2.0%増で、前年同月比0.9%の微増となった。前年同月比は7ヵ月振りの増となった。

鉄鋼の10月の生産を品種別にみると、普通鋼の熱間圧延鋼材で鋼帯が391.2万トンと前月比6.5%、前年同月比5.8%のともに増。鋼板が92.8万トンと前月比2.6%、前年同月比1.8%のともに減。小形棒鋼が81.2万トンと前月比3.7%増だが、前年同月比3.3%減。H形鋼が33.0万トンと前月比0.1%の微増だが、前年同月比8.2%減。線材が17.2万トンと前月比2.9%、前年同月比4.4%のともに増。冷間仕上鋼材の冷延広幅帯鋼が167.0万トンと前月比0.7%の微増だが、前年同月比4.0%減。特殊鋼の熱間圧延鋼材は180.3万トンと前月比0.8%の微減だが、前年同月5.8%増。冷間仕上鋼材の冷延広幅鋼帯は22.1トンと前月比12.9%の2桁減だが、前年同月比0.7%の微増。めっき鋼材の亜鉛めっき鋼板は98.8万トンと前月比5.2%、前年同月比7.8%のともに減を示した。

鉄鋼の出荷を品種別にみると、鋼帯が170.6万トンと前月比6.7%増だが、前年同月比7.1%減。鋼板が88.8万トンと前月比10.3%減だが、前年同月比4.8%増。小形棒鋼が82.6万トンと前月比4.1%増だが、前年同月比3.1%減。H形鋼が31.8万トンと前月比5.9%、前年同月比9.2%のともに減。線材が14.7万トンと前月比17.7%の2桁減で、前年同月比も4.5%減。冷延広幅帯鋼が58.8万トンと前月比6.8%減だが、前年同月比10.2%の2桁増。特殊鋼の熱間圧延鋼材が130.2万トンと前月比9.1%減だが、前年同月比も9.7%増。冷延広幅帯鋼が20.1万トンと前月比18.2%の2桁減だが、前年同月0.5%の微増。亜鉛めっき鋼板が95.0万トンと前月比11.3%の2桁減で、前年同月比も5.8%の減となった。

一方、石油生産を油種別にみると、重油がA重油とB・C重油を合わせて259.8万㎘と前月比5.8%増だが、前年同月比2.6%減。ガソリンが443.7万㎘で前月比1.0%、前年同月比1.8%のともに増。軽油が326.8万㎘と前月比3.5%、前年同月比7.5%のともに減。東日本で需要期入った灯油が144.8万㎘と前月比8.5%増で、前年同月比20.4%の大幅増。ナフサが171.5万㎘と前月比24.4%の大幅増で、前年同月比10.3%の2桁増。ジェット燃料油が140.2㎘と前月比16.9%の2桁減で、前年同月比1.5%減となった。

燃料油の出荷を品種別にみると、重油が285.5万㎘と前月比18.2%の大幅増だが、前年同月比3.5%減。ガソリンが446.8万㎘と前月比1.9%、前年同月比3.1%のともに減。軽油が352.4万㎘と前月比3.9%、前年同月比8.5%のともに減。灯油が140.8万㎘と前月比31.8%の大幅増で、前年同月比10.2%の2桁増。ナフサが341.1万㎘と前月比19.4%の2桁増だが、前年同月比1.9%減。ジェット燃料油が121.4万㎘と前月比15.9%の2桁減で、前年同月比も5.3%減となった。

また、コークスの生産は286.2万トンと前月比4.2%増だが、前年同月比1.8%減。出荷は73.7万トンと前月比2.5%、前年同月比4.8%のともに増。液化石油ガスの生産は32.4万トンで前月比12.7%の2桁減だが、前年同月比11.6%の2桁増。出荷は47.0万トンと前月比3.0%減だが、前年同月比10.7%の2桁増。石灰石の生産は1 272.7万トンと前月比0.1%の微増で、前年同月比0.7%の微減。出荷は1 029.5万トンと前月比0.8%の微増で、前年同月比も1.0%の増となった。

※添付資料

鉄鋼統計速報 2014年10月 Excel

資源エネルギー統計速報 2014年10月 Excel

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平成26年12月3日(水)Vol.597

燃料油生産 7ヵ月振りの前年比増

エネ庁 10月の石油統計速報発表

資源エネルギー庁は11月28日、10月の石油統計速報を発表した。概要は次の通り。

1.原油の動向

10月の原油輸入量は1 632万㎘、前年同月比103.9%と8ヵ月振りに前年を上回った。輸入量の多い順にみると、

(1)サウジアラビア(588万㎘、前年同月比120.0%)

(2)アラブ首長国連邦(427万㎘、同115.6%)

(3)ロシア(137万㎘、同85.3%)

(4)カタール(129万㎘、同67.6%)

(5)クウェート(91万㎘、同91.8%)となっている。

なお、今月の中東依存度は85.2%、前年同月に比べ2.5ポイント増と3ヵ月連続して前年を上回った。

2.燃料油の生産

燃料油の生産は1 463万㎘、前年同月比100.9%と7ヵ月振りに前年を上回った。油種別にみると、ガソリン、ナフサ及び灯油は前年同月を上回ったが、ジェット燃料油、軽油、A重油及びB・C重油は前年同月を下回った。

3.燃料油の輸入、輸出

燃料油の輸入は250万㎘、前年同月比86.7%と3ヵ月連続して前年を下回った。

輸出は252万㎘、同101.1%と6ヵ月振りに前年を上回った。

4.燃料油の国内販売

燃料油の国内販売は1 491万㎘、前年同月比97.5%と7ヵ月連続して前年を下回った。油種別にみると、ナフサは前年同月を上回ったが、ガソリン、ジェット燃料油、灯油、軽油、A重油及びB・C重油は前年同月を下回った。

5.燃料油の在庫

燃料油の在庫は1 160万㎘、前年同月比103.8%と2ヵ月連続して前年を上回った。油種別にみると、ナフサ、ジェット燃料油、軽油、A重油及びB・C重油は前年同月を上回ったが、ガソリン及び灯油は前年同月を下回った。

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平成26年12月3日(水)Vol.598

生産 4ヵ月連続前年比割れ

自工会 10月の四輪車生産速報発表

日本自動車工業会は11月28日、10月の四輪車生産速報を発表した。概要は次の通り。

10月の四輪車生産台数は816 936台で、前年同月の871 570台に比べて54 634台、6.3%の減少となり、4ヵ月連続で前年同月を下回った。

10月の車種別生産台数と前年同月比は次のとおり。

【乗用車】

683 978台で60 930台、8.2%の減少となり、4ヵ月連続減となった。このうち普通車は397 555台で33 917台、7.9%の減少、小型四輪車は140 404台で28 800台、17.0%の減少、軽四輪車は146 019台で1 787台、1.2%の増加だった。

【トラック】

119 728台で3 985台、3.4%の増加となり、2ヵ月連続増となった。このうち普通車は55 882台で6 206台、12.5%の増加、小型四輪車は27 765台で3 101台、12.6%の増加となった。軽四輪車は36 081台で5 322台、12.9%の減少だった。

【バス】

13 230台で2 311台、21.2%の増加となり、2ヵ月連続増加となった。このうち大型は1 011台で107台、11.8%の増加、小型は12 219台で2 204台、22.0%の増加だった。

10月の国内需要は396 508台で、前年同月比6.0%の減少であった。うち乗用車328 331台で前年同月比7.4%の減少、トラック67 233台で同1.3%の増加、バス944台で同15.4%の増加だった

輸出は前年同月比1.6%の減少となった。

また、1~10月の生産累計は8 264 068台で、前年同期の7 997 191台に比べ266 877台、3.3%の増加となった。

このうち乗用車は7 9 584台で前年同期比207 427台、3.0%の増加、トラックは1 135 612台で同452 603台、4.9%の増加、バスは118 872台で同6 847台、6.1%の増加だった。

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平成26年12月3日(水)Vol.599

軽除き前年比13.5%減、前月比0.5%減

軽は前年比2.2%減、前月比13.4%増

自販連、軽自連が11月の国内新車販売台数速報発表

日本自動車販売協会連合会は12月1日、11月の軽自動車除く国内新車販売台数速報を発表した。

それによると、軽自動車を除く新車販売台数合計は23万9 207台で、前年同月比13.5%の2桁減、前月比0.5%の微減となった。消費増税後の減少が止らない。

11月の販売台数を車種別にみると、普通乗用車が10万489台と前年同月比で15.7%の2桁減で、前月比も1.9%の減を示した。小型乗用車は10万3 421台と前年同月比16.1%の2桁減で、前月比0.8%の微減となった。これにより乗用車計では20万3 910台と前年同月比15.9%の2桁減で、前月比も1.3%の減となった。

貨物車は普通・小型を合わせて3万4 509台で前年同月比4.1%、前月比4.9%のともに増となった。バスは788台で前年同月比2.7%増だが、前月比16.5%の2桁減となった。

一方、全国軽自動車協会連合会も同日、11月の軽四輪自動車販売台数速報を発表した。新車販売台数合計は17万6 932台と前年同月比2.2%減だが、前月比13.4%の2桁増となった。

※添付資料

平成26年11月新車販売速報 Excel

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