No.616:生産、出荷とも前月比、前年比減少 経産省 2月の鉱工業生産・出荷・在庫速報発表
No.617:前年比で鉄鋼はほぼ全製品減、石油は主要製品増 経産省・エネ庁が2月の生産動態統計速報発表
No.618:燃料油生産 4ヵ月振りに前年比増加 エネ庁 2月の石油統計速報発表
No.619:軽除き前月比3.0%減前年比8.8%減、軽は前年比18.5%増、前月比13.0%増で好調 自販連、軽自連が12月の国内新車販売台数速報発表
No.620:四輪車生産 8ヵ月連続前年割れ 自工会 2月の四輪車生産実績速報発表

平成27年4月2日(木)Vol.616

生産、出荷とも前月比、前年比減少

経産省 2月の鉱工業生産・出荷・在庫速報発表

 
経済産業省は3月31日、平成27年2月の鉱工業生産・出荷・在庫速報を発表した。経産省では2月の特長として、①生産、出荷は低下、在庫、在庫率は上昇であった ②製造工業生産予測調査によると3月は低下、4月は上昇を予測している ③総じてみれば生産は緩やかな持ち直しの動きがみられる、としている。

平成22年=100

注1:( )内は前月における確報値・前月比。
注2:▲はマイナスを示す。
項目 季節調整済指数 原指数
指数 前月比(%) 指数 前年同月比(%)
生産 98.9(102.4) ▲3.4(3.7) 95.3 ▲2.6
出荷 100.2(103.7) ▲3.4(5.6) 95.3 ▲3.1
在庫 111.8(111.2) 0.5(▲0.4) 115.0 7.3
在庫率 112.8(108.2) 4.3(▲3.4) 116.3 9.3

1. 生産・出荷・在庫動向

【生産】

生産は、前月比▲3.4%の低下であった。業種別にみるとはん用・生産用・業務用機械工業、輸送機械工業、電子部品・デバイス工業等が低下し、石油・石炭製品工業、パルプ・紙・紙加工品工業が上昇した。

【出荷】

出荷は、前月比▲3.4%の低下であった。業種別にみるとはん用・生産用・業務用機械工業、電子部品・デバイス工業、輸送機械工業等が低下し、石油・石炭製品工業、鉄鋼業、化学工業(除.医薬品)が上昇した。

【在庫】

在庫は、前月比0.5%の上昇であった。業種別にみるとはん用・生産用・業務用機械工業、電気機械工業、非鉄金属工業等が上昇し、石油・石炭製品工業、鉄鋼業、金属製品工業等が低下した。

2.製造工業生産予測調査

製造工業生産予測調査によると、3月は前月比▲2.0%の低下、4月は同3.6%の上昇であった。

3月の低下は、はん用・生産用・業務用機械工業、輸送機械工業、電気機械工業等による。4月の上昇は、はん用・生産用・業務用機械工業、電気機械工業、輸送機械工業等による。

製造工業生産予測調査 (季節調整済前月比(%))

平成22年=100

注)▲はマイナスを示す。
  平成27年2月 平成27年3月 平成27年4月
平成27年2月調査今回の調査結果   ▲2.0 3.6
平成27年1月調査前回の調査結果 0.2 ▲3.2  

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平成27年4月2日(木)Vol.617

前年比で鉄鋼はほぼ全製品減、石油は主要製品増

経産省・エネ庁が2月の生産動態統計速報発表

 
経済産業省と資源エネルギー庁は3月31日、平成27年2月の生産動態統計速報を発表した。それによると生産量は、鉄鋼の粗鋼生産量が843.7トンで前月比6.5%減、前年同月比0.1%の微減を示した。鉄鋼の生産量はほぼ全製品で前年同月比減となり、減少が下げ止らない。また、石油製品の生産は燃料油計で1,569.0㎘と前月比5.0%減だが、前年同月比2.1%増となった。石油は主要製品の生産が総じて前年同月比増に転じた。

鉄鋼の2月の生産を品種別にみると、普通鋼では熱間圧延鋼材で鋼帯が349.3万トンと前月比9.8%、前年同月比1.8%のともに減。鋼板が87.2万トンと前月比3.6%の減だが、前年同月比4.0%増。小形棒鋼が68.3万トンと前月比3.0%増だが、前年同月比8.4%減。H形鋼が33.2万トンと前月比1.0%、前年同月比7.6%のともに減。線材が15.3万トンと前月比6.7%減で、前年同月比0.9%の微減。冷間仕上鋼材の冷延広幅帯鋼が145.7万トンと前月比12.5%の2桁減で、前年同月比も8.5%減。特殊鋼では熱間圧延鋼材が150.6万トンと前月比11.5%の2桁減で、前年同月も6.4%減。冷間仕上鋼材の冷延広幅鋼帯が20.7トンと前月比14.3%の2桁減で、前年同月比も3.4%減。熱間鋼管では普通鋼が37.2万トンで前月比0.9%の微減で、前年同月比2.3%減。めっき鋼材の亜鉛めっき鋼板は87.6万トンと前月比12.0%の2桁減で、前年同月比8.8%の減を示した。

鉄鋼の出荷を品種別にみると、普通鋼の鋼帯が170.6万トンと前月比4.2%減だが、前年同月比3.8%増。鋼板が83.2万トンと前月比7.8%、前年同月比2.8%のともに減。小形棒鋼が68.3万トンと前月比4.0%、前年同月比5.2%のともに減。H形鋼が34.9万トンと前月比10.6%の2桁増で、前年同月比も2.7%増。線材が15.3万トンと前月比4.6%、前年同月比2.5%のともに増。冷延広幅帯鋼が52.1万トンと前月比5.2%、前年同月比3.1%のともに減。特殊鋼の熱間圧延鋼材が120.4万トンと前月比2.4%、前年同月比1.4%のともに増。冷延広幅帯鋼が21.5万トンと前月比4.6%増だが、前年同月2.0%減。熱間鋼管の普通鋼が30.3万トンと前月比3.7%、前年同月比5.0%のともに減。亜鉛めっき鋼板が91.1万トンと前月比2.0、前年同月比7.6%のともに減となった。

一方、石油生産を油種別にみると、重油がA重油とB・C重油を合わせて319.9万㎘と前月比2.7%、前年同月比1.1%のともに増。ガソリンが427.9万㎘で前月比8.0%減だが、前年同月比2.6%増。軽油が335.8万㎘と前月比5.7%減だが、前年同月比1.1%増。需要期の灯油が195.1万㎘と前月比10.7%の2桁減だが、前年同月比5.0%増。ナフサが182.0万㎘と前月比5.0%減だが、前年同月比4.2%増。ジェット燃料油が108.2㎘と前月比0.3%の微減で、前年同月比も1.7%減となった。

燃料油の出荷を品種別にみると、重油が336.5万㎘と前月比0.2%の微減で、前年同月比も9.0%減。ガソリンが438.6万㎘と前月比3.7%減だが、前年同月比5.2%増。軽油が355.5万㎘と前月比6.6%減だが、前年同月比0.7%の微増。灯油が253.1万㎘と前月比6.5%減だが、前年同月比4.4%増。ナフサが364.8万㎘と前月比8.1%減だが、前年同月比3.1%増。ジェット燃料油が115.7万㎘と前月比11.2%、前年同月比10.0%のともに2桁増となった。

また、コークスの生産は252.7万トンと前月比10.9%の2桁減で、前年同月比も4.2%減。出荷は65.1万トンと前月比7.3%減だが、前年同月比12.8%の2桁増。液化石油ガスの生産は34.8万トンと前月比2.2%増で、前年同月比も0.4%の微増。出荷は56.9万トンと前月比1.6%増で、前年同月比13.6%の2桁増。石灰石の生産は1,159.1万トンと前月比0.1%の微減だが、前年同月比2.2%増。出荷は938.3万トンと前月比1.4%減だが、前年同月比4.6%増となった。

※添付資料

鉄鋼統計速報 2015年2月 Excel

資源エネルギー統計速報 2015年2月 Excel

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平成27年4月2日(木)Vol.618

燃料油生産 4ヵ月振りに前年比増加

エネ庁 2月の石油統計速報発表

 
資源エネルギー庁は3月31日、平成27年2月の石油統計速報を発表した。概要は次の通り。

1.原油の動向

2月の原油輸入量は1,627万㎘、前年同月比92.5%と4ヵ月連続して前年を下回った。輸入量の多い順にみると、

(1)サウジアラビア(536万㎘、前年同月比98.5%)

(2)アラブ首長国連邦(370万㎘、同91.1%)

(3)ロシア(142万㎘、同82.1%)

(4)カタール(141万㎘、同62.8%)

(5)クウェート(115万㎘、同108.9%)となっている。

 なお、今月の中東依存度は82.4%、前年同月に比べ0.3ポイント増と4ヵ月振りに前年を上回った。

2.燃料油の生産

 燃料油の生産は1,569万㎘、前年同月比102.1%と4ヵ月振りに前年を上回った。油種別にみると、ガソリン、ナフサ、灯油、軽油及びB・C重油は前年同月を上回ったが、ジェット燃料油及びA重油は前年同月を下回った。

3.燃料油の輸入、輸出

 燃料油の輸入は281万㎘、前年同月比90.3%と2ヵ月連続して前年を下回った。
 輸出は246万㎘、同106.0%と4ヵ月連続して前年を上回った。

4.燃料油の国内販売

 燃料油の国内販売は1,702万㎘、前年同月比98.9%と11ヵ月連続して前年を下回った。油種別にみると、ガソリン、ナフサ、ジェット燃料油及び軽油は前年同月を上回ったが、灯油、A重油及びB・C重油は前年同月を下回った。

5.燃料油の在庫

 燃料油の在庫は968万㎘、前年同月比102.6%と6ヵ月連続して前年を上回った。油種別にみると、ナフサ、灯油及びB・C重油は前年同月を上回ったが、ガソリン、ジェット燃料油、軽油及びA重油は前年同月を下回った。

※添付資料

石油需給概要 2015年1月 Excel

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平成27年4月2日(木)Vol.619

軽除き前月比3.0%減前年比8.8%減、

軽は前年比18.5%増、前月比13.0%増で好調

自販連、軽自連が12月の国内新車販売台数速報発表

 
日本自動車販売協会連合会は4月1日、3月の軽自動車除く国内新車販売台数速報を発表した。それによると、軽自動車を除く新車販売台数は41万8,1025台で、前月比45.0%の大幅増加となったものの、前年同月比13.1%の2桁減となった。この結果、26年度の販売台数合計は312万3,980台で前年度比8.9%減となった。

3月の販売台数を車種別にみると、普通乗用車が18万7,821台と前月比50.5%の大幅増だったが、前年同月比11.4%の2桁減を示した。小型乗用車は16万8,591台と前月比35.1%の大幅増だが、前年同月比17.8%の2桁減となった。これにより乗用車計では35万6,412台と前月比42.8%の大幅増ながら、前年同月比14.6%の2桁減となった。

貨物車は普通・小型を合わせて5万9,053台で前月比56.3%の大幅増だが、前年同月比4.9%減となった。バスは2,550台で前月比157.3%と1.5倍の伸びで、前年同月比3.4%の増だった。

これにより、26年度の販売台数は、普通乗用車が133万7,957台で前年度比11.4%減とリーマン・ショックに見舞われた20年度以来の下げ幅となった。4月の消費増税前の駆け込み需要の反動が長引いており、とりわけ乗用車の購買意欲が回復していない。

一方、全国軽自動車協会連合会も同日、3月の軽四輪自動車販売台数速報を発表した。乗用車貨物車を合わせて27万7,386台と前月比8.3%の減で、これにより26年度の合計は226万1834台で、前年度比3.9%減となった。軽自動車の減少は4年振りだが、低価格と燃費のよさで依然根強い需要がある。

全自動車の合計で3月は69万5,411台で前月比44.2%の大幅増だが、前年同月比では11.2%の2桁減となり、26年度は529万7,107台で前年度比8.9%の減となった。

26年度の全自動車販売台数に占める軽自動車の比率は41.0%を占め、前年度の39.7%を1.3ポイント上回った。

※添付資料

新車販売実績速報  平成27年3月・平成26年度 Excel

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平成27年4月2日(木)Vol.620

四輪車生産 8ヵ月連続前年割れ

自工会 2月の四輪車生産実績速報発表

 
日本自動車工業会は3月31日、2月の四輪車生産実績速報を発表した。概要は次の通り。

 2月の四輪車生産台数は81万7,390台で、前年同月の86万3,452台に比べて4万6,062台・5.3%の減少となり、8ヵ月連続で前年同月を下回った。

 2月の車種別生産台数と前年同月比は次の通り。

【乗用車】

 69万2,071台で4万9,305台・6.7%の減少となり、8ヵ月連続の減少となった。うち普通車は39万9,063台で8,565台・2.1%の減少、小型四輪車は13万3,393台で3万452台・18.6%の減少、軽四輪車は15万9,615台で1万288台・6.1%の減少だった。

【トラック】

 11万3,807台で3,755台・3.4%の増加となり、4ヵ月振りに増加した。うち普通車は5万730台で2,490台・5.2%の増加、小型四輪車は2万9,922台で2,084台・7.5%の増加。軽四輪車は3万3,155台で819台・2.4%の減少だった。

【バス】

 1万1,512台で512台・4.3%の減少となり、2ヵ月連続の減少となった。うち大型は982台で203台・26.1%の増加、小型は1万530台で715台・6.4%の減少だった。

 2月の国内需要は48万2,103台で、前年同月比14.7%の減少となった。うち乗用車41万3,192台で前年同月比15.8%の減少、トラック6万7,920台で同7.7%の減少、バス991台で同7.9%の減少だった。

 輸出は前年同月比0.3%の減少だった。

 また、4~2月の生産累計は870万5,682台で、前年同期の8万972,580台に比べ26万6,898台・3.0%の減少だった。

 うち乗用車は734万1,263台で29万6,646台・前年同期比3.9%の減少、トラックは123万8,249台で2万7,465台・同2.3%の増加、バスは12万6,170台で2,283台・同1.8%の増加だった。

※添付資料

四輪車生産実績速報 2014年4月〜2015年2月 PDF

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