平成20年8月4日(月)Vol.67
前年同月比で生産7ヵ月連続増、国内出荷2ヵ月連続減
日本鉄鋼連盟が6月の普通鋼鋼材需給速報発表
日本鉄鋼連盟はこのほど、6月の普通鋼鋼材需給速報を発表した。それによると、生産は前年同月比で7ヵ月連続の増加。出荷は2ヵ月振りに前年同月比で増加に転じたものの、国内出荷でみると2ヵ月連続の減少となっている。詳細は次の通り。
(1) 6月の普通鋼鋼材出荷は、国内向けは529.2万トンで、前年同月比4.6万トン・0.9%減と2ヵ月連続の減少となった。また、前月比では18.4万トン・3.6%増加した。輸出向けは204.3万トンで、前年同月比16.0万トン・8.5%増と12ヵ月連続の増加、前月比でも8.2万トン・4.2%増であった。この結果、出荷合計は前年同月(722.1万トン)比11.4万トン・1.6%増の733.5万トンと2ヵ月振りの増加に転じた。
(2) 6月の生産は725.3万トンで、前年同月(702.0万トン)比23.3万トン・3.3%増と7ヵ月連続の増加となった。
(3) 6月末のメーカー・問屋在庫は、前月末(644.0万トン)比8.1万トン・1.3%減の635.8万トンで3ヵ月振りの減少となった。内訳をみると、メーカー在庫は前月末(498.5万トン)比12.9万トン・2.6%減の485.6万トンと3ヵ月振りの減少、問屋在庫は前月末(145.5万トン)比4.7万トン・3.3%増の150.2万トンと2ヵ月連続の増加となった。
国内・輸出別では、国内向在庫が前月末(534.9万トン)比1.0万トン・0.2%増の535.9万トンと微増ながら3ヵ月連続の増加、輸出船待在庫は前月末(109.1万トン)比9.2万トン・8.4%減の99.9万トンと3ヵ月振りの減少となった。
また、在庫増減についてみると、前月比1万トン以上減少した品種は、鋼板(3.8万トン減の63.4万トン)、鋼管(3.8万トン減の53.2万トン)、冷延広幅帯鋼(3.6万トン減の55.2万トン)、鋼帯(幅600mm以上)(1.9万トン減の160.6万トン)、亜鉛めっき鋼板(1.6万トン減の103.1万トン)、その他表面処理鋼板(1.6万トン減の12.3万トン) の各品種であった。一方、在庫が前月末比1万トン以上増加した品種は、小形棒鋼(5.8万トン増の61.3万トン)、大形形鋼(1.2万トン増の10.0万トン)、中小形形鋼(1.1万トン増の11.9万トン) であった。
以上の結果、6月末の在庫率は、前月末比4.4ポイント低下の86.7%となり、25ヵ月連続で100%を下回って推移。国内在庫率も前月末の104.7%から3.4ポイント低下して101.3%となったが、3ヵ月連続で100%を上回った。
2008年6月普通鋼鋼材需給速報 Excel