No.68:鉄鋼以前底堅く、石油は低調に推移 経済産業省が主要工業製品の6月生産速報発表

平成20年8月6日(火)Vol.68

鉄鋼以前底堅く、石油は低調に推移

経済産業省が主要工業製品の6月生産速報発表

 
経済産業省はこのほど、主要工業製品の2008年6月の生産速報を発表した。以下、鉄鋼と資源エネルギー関係に絞って概要をみると、まず鉄鋼は粗鋼生産量が10,371千トンで前月比1.7%減ながら、前年同月比で3.9%増と、依然鋼材需要の底堅さを示している。

普通鋼の熱間圧延鋼材では、鋼帯が4,071千トンで前月比0.5%増、前年同月比3.4%増。鋼板が1,136千トンで前月比2.6%増、前年同月比10.3%増。形鋼が727千トンで前月比0.3%増、前年同月比7.0%増。線材が206千トンで前月比1.5%増、前年同月比2.7%減となった。

また、普通鋼の冷間仕上・冷延広幅鋼帯は1,996千トンで前月比1.9%減、前年同月比1.9%増。特殊鋼の熱間圧延鋼材は1,869千トンで前月比1.3%減、前年同月比4.7%増。メッキ鋼材の亜鉛メッキ鋼板は1,251千トンで前月比1.8%増、前年同月比2.1%増となった。

一方、資源エネルギー関係では、石油製品の生産量が燃料油計で15,568千klと前月比8.4%減、前年同月比2.4%減となった。原油価格高騰からの製品価格の相次ぐ値上げの影響か、ジェット燃料油を除くと全石油製品の生産が低調に推移している。

油種別にみると、重油がA重油とB・C重油を合わせて3,698千klで前月比11.4%減、前年同月比7.7%減。ガソリンが4,170千klで前月比11.3%減、前年同月比で6.1%減。軽油が3,648千klで前月比4.1%減、前年同月比5.7%増。灯油が921千klで前月比20.6減、前年同月比25.7%の微増。ナフサが1,603千klで前月比3.9%減、前年同月比6.6%増。ジェット燃料油が1,527千klで前月比2.8%増、前年同月比17.1%増となった。

また、コークスは3,286千トンで前月比2.4%減、前年同月比2.0%増。液化ガスは380千トンで前月比7.0%減、前年同月比5.3%増となった。

鉄鋼生産速報      2008年6月 Excel

資源エネルギー生産速報 2008年6月 Excel

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