No.70:鉄鋼は依然底堅く、石油は前月比増・前年比減 経済産業省が主要工業製品の7月生産速報発表

平成20年9月3日(水)Vol.70

鉄鋼は依然底堅く、石油は前月比増・前年比減

経済産業省が主要工業製品の7月生産速報発表

 
経済産業省はこのほど、主要工業製品の2008年7月の生産速報を発表した。以下、鉄鋼と資源エネルギー関係に絞って概要をみると、まず鉄鋼は粗鋼生産量が10,193千トンで前月比1.7%減ながら、前年同月比で1.8%増と、依然鋼材需要の底堅さを示している。一方、資源エネルギー関係では、石油製品の生産量が燃料油計で17,750千klと前月比14.0%増、前年同月比1.5%減となった。原油価格高騰からの製品価格の相次ぐ値上げの中で、前月比では潤滑油以外の全ての石油製品が増加、前年同月比では軽油とジェット燃料油を除くと全ての石油製品が減少となっている。

鉄鋼生産を品種別にみると、普通鋼の熱間圧延鋼材では、鋼帯が4,151千トンで前月比2.0%増、前年同月比0.5%減。鋼板が1,166千トンで前月比2.7%増、前年同月比7.2%増。形鋼が417千トンで前月比9.1%減だが、前年同月比4.9%増。線材が226千トンで前月比10.0%増、前年同月比6.5%増となった。

また、普通鋼の冷間仕上・冷延広幅鋼帯は2,143千トンで前月比7.4%増、前年同月比3.7%増。特殊鋼の熱間圧延鋼材は1,936千トンで前月比3.6%増、前年同月比8.2%増。メッキ鋼材の亜鉛メッキ鋼板は1.311千トンで前月比4.8%増、前年同月比1.1%増となった。

石油生産を油種別にみると、重油がA重油とB・C重油を合わせて4,017千klで前月比8.6%増、前年同月比6.5%減。ガソリンが4,726千klで前月比13.3%増、前年同月比5.0%減。軽油が4,243千klで前月比16.3%増、前年同月比8.7%増。灯油が1,231千klで前月比4.1%増、前年同月比14.2%減。ナフサが1,943千klで前月比21.2%増、前年同月比1.1%減。ジェット燃料油が1.590千klで前月比4.1%増、前年同月比9.6%増となった。

また、コークスは3,286千トンで前月比2.4%減、前年同月比2.0%増。液化ガスは380千トンで前月比7.0%減、前年同月比5.3%増となった。

鉄鋼生産速報      2008年7月 Excel

資源エネルギー生産速報 2008年7月 Excel

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