No.71:粗鋼生産前月比0.1%減、前年同月比2.2%増 日本鉄鋼連盟が8月の鉄鋼生産速報発表

平成20年9月19日(金)Vol.71

粗鋼生産前月比0.1%減、前年同月比2.2%増

日本鉄鋼連盟が8月の鉄鋼生産速報発表

 
日本鉄鋼連盟は19日、2008年8月の鉄鋼生産速報を発表した。

それによると銑鉄は前月比、前年同月比とも減少した。粗鋼、熱間圧延鋼材(普通鋼、特殊鋼の合計)は前月比では減少したものの、前年同月比では増加した。

概要は次の通り。

銑鉄生産は739.8万トンと前月に比べ3.1万トン、0.4%減、前年同月比1.5%減となり、前年同月比では2カ月連続の減少となった。なお、8月の高炉稼働基数は前月と同様34基中28基であった。

粗鋼生産は1,018.2万トンと、前月比1.2万トン、0.1%減、前年同月比2.2%増、6カ月連続の1,000万トン台乗せとなり、前年同月比では27カ月連続の増加となった。8月としては、1974年8月の1,001.0万トンを抜いて史上最高となった。

8月の炉別生産をみると、転炉鋼が773.3万トンと前月比0.7%増(前年同月比0.5%増)、電炉鋼が244.8万トンと同2.7%減(同8.0%増)となり、前年同月比でみると転炉鋼が27カ月連続の増加、電炉鋼は3カ月連続の増加となった。

8月の鋼種別生産では、普通鋼が797.1万トンと前月比0.4%増(前年同月比1.5%増)、特殊鋼が221.0万トンと同2.1%減(同4.9%増)となり、前年同月比では普通鋼が27カ月連続の増加、特殊鋼は8カ月連続の増加となった。

熱間圧延鋼材(普通鋼、特殊鋼の合計)生産は891.6万トンと前月比39.7万トン、4.3%減(前年同月比0.3%増)と、前年同月比では27カ月連続の増加となった。

普通鋼熱間圧延鋼材(一般)の生産は718.6万トンと前月比19.1万トン、2.6%減(前年同月比微増)となり、前年同月比では2カ月振りの増加となった。

8月の品種別では、条鋼類は186.8万トン、前月比6.4%減(前年同月比3.4%減) で、前年同月比では2カ月連続の減少となった。一方、鋼板類は522.8万トン、前月比1.7%減(前年同月比0.8%増)で、前年同月比では27カ月連続の増加となった。

主要品種の生産内訳をみると、最大のウエイトを占める広幅帯鋼が404.9万トン(前月比0.5%減、前年同月比1.5%増)と、前年同月比で2カ月振りの増加となった。厚板は111.5万トン(同2.9%減、同0.7%増)と、前年同月比で22カ月連続の増加となった。一方、条鋼類では小形棒鋼が87.8万トン(同4.5%減、同7.4%減)が前年同月比で12カ月連続の減少となった。H形鋼は39.0万トン(同6.5%減、同2.7%増)と同4カ月連続の増加、大形形鋼(12.7万トン、同2.2%増、同0.7%減)は同3カ月振りの減少、中小形形鋼(9.7万トン、同9.4%減、同6.3%減)は同2カ月連続の減少となった。

特殊鋼熱間圧延鋼材の生産は173.0万トンと、前月に比べ20.5万トン、10.6%減(前年同月比1.6%増)となり、前年同月比では10カ月連続の増加となった。

2008年8月全国鉄鋼生産高速報 Excel

2008年8月全国鋼材生産高速報 Excel

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