No.74:輸出15ヵ月連続増、在庫5ヵ月連続増 日本鉄鋼連盟が2008年9月普通鋼鋼材需給速報発表

平成20年11月04日(火)Vol.74

輸出15ヵ月連続増、在庫5ヵ月連続増

日本鉄鋼連盟が2008年9月普通鋼鋼材需給速報発表

 
日本鉄鋼連盟はこのほど、2008年9月の普通鋼材需給速報を次のように発表した。

9月の普通鋼鋼材出荷は、国内向けが505.8万トンで、前年同月比18.1万トン・3.5%減と2ヵ月連続の減少となった一方、前月比では50.4万トン・11.1%増加した。輸出向けは214.4万トンで4ヵ月連続の200万トン超えとなり、前年同月比では18.2万トン・9.3%増と15ヵ月連続の増加、また、前月比でも11.4万トン・5.6%増加した。この結果、出荷合計は前年同月(720.1万トン)比0.1万トン・0.0%増の720.2万トンとほぼ横ばい水準となった。

9月の生産は719.5万トンと前年同月(703.3万トン)比16.2万トン・2.3%増と2ヵ月ぶりの増加に転じた。

9月末のメーカー・問屋在庫は、前月末(653.4万トン)比0.8万トン・0.1%減の652.7万トンで、微減ながら2ヵ月ぶりの減少となった。内訳をみると、メーカー在庫は前月末(493.7万トン)比3.9万トン・0.8%減の489.8万トンと2ヵ月ぶりに減少したのに対し、問屋在庫は前月末(159.7万トン)比3.2万トン・2.0%増の162.8万トンと5ヵ月連続で増加した。

国内・輸出別では、国内向在庫が前月末(545.6万トン)比12.0万トン・2.2%増の557.6万トンと2ヵ月連続で増加した。他方、輸出船待在庫は前月末(107.8万トン)比12.7万トン・11.8%減の95.1万トンと2ヵ月ぶりに減少した。

また、在庫増減についてみると、在庫が前月末比1万トン以上減少した品種は、鋼管(1.7万トン減の52.9万トン)、H形鋼(1.5万トン減の30.7万トン)、鋼矢板(1.2万トン減の2.4万トン)、ティンフリースチール(1.1万トン減の7.8万トン)、鋼帯(幅600mm以上)(1.0万トン減の167.6万トン)の各品種であった。一方、前月比1万トン以上増加した品種は、冷延広幅帯鋼(2.4万トン増の64.3万トン)、小形棒鋼(1.7万トン増の59.5万トン)、亜鉛めっき鋼板(1.1万トン増の106.9万トン)、その他の金属めっき鋼板(1.0万トン増の13.5万トン)の各品種であった。

以上の結果、9月末の在庫率は、前月末比8.6ポイント低下して90.6%となり、28ヵ月連続で100%を下回って推移。一方、国内在庫率は110.2%と、前月末の119.8%から9.6ポイント低下したものの、2ヵ月連続で100%を上回った。

普通鋼材需給速報 2008年9月 Excel

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