No.831:8月生産2カ月連続前月比低下 経産省 8月の鉱工業生産・出荷・在庫速報発表
No.832:販売 前年同月比4.4%増 エネ庁 9月の石油統計速報発表
No.833:粗鋼7カ月、燃料油5カ月連続増 経産省 9月の生産動態統計速報発表

令和3年11月9日(火)Vol.831

8月生産2カ月連続前月比低下

経産省 8月の鉱工業生産・出荷・在庫速報発表

9月の鉱工業生産は自動車工業を中心に、汎用・業務用機械工業など多くの業種が低下したことを受けて、全体として前月比マイナス5.4%と3カ月連続低下した。経産省では基調判断を「足踏みをしている」に据え置いた。

生産 3カ月連続前月比低下

9月の鉱工業生産は季節調整済指数89.5、前月比マイナス5.4%と、3カ月連続の低下となった。これまでの生産については、新型コロナウイルス感染症の影響を受けて、昨年2月から5月にかけて急速に低下した後、6月以降は一転、回復基調が続いていた。半導体不足などの影響から、本年5月に大幅に低下したものの、6月は再び上昇に転じたが、7月以降は再び低下し、9月は半導体不足に加えて、アジアでの感染症拡大に伴う部材供給不足などの影響により、3カ月連続での低下となった。

その結果、本年9月の生産水準は、昨年8月(指数値88.3)以来の水準となった。

11業種が前月比低下

9月の鉱工業生産を業種別にみると、全体15業種のうち11業種が前月比低下、4業種が前月比上昇という結果だった。

9月は、自動車工業を中心に、汎用・業務用機械工業を始めとした多くの業種が低下したことから、全体として低下した。

主な低下寄与業種についてみると、まず、低下寄与の最も大きかった自動車工業は、普通乗用車や駆動伝導・操縦装置部品、自動車用エンジン等が主な低下要因となっている。長引く半導体不足に加えて、新型コロナウイルス感染症の拡大を受けたアジア各国での経済活動制限等による部材供給不足の影響などから、3カ月連続で低下したものと考えられる。

また、低下寄与2位の汎用・業務用機械工業についても、3カ月連続の低下となった。コンベヤや圧縮機等が低下要因となっている。コンベヤは国内向けの減、圧縮機は海外向け納期の延期や前月からの反動減などにより、低下したと考えられる。

出荷 3カ月連続の低下

9月の鉱工業出荷は、季節調整済指数86.5、前月比マイナス6.2%と、3カ月連続の低下となった。

業種別にみると、全体15業種のうち11業種が低下、4業種が上昇となった。9月は、自動車工業を中心に、電気・情報通信機械工業を始めとした多くの業種が低下したことから、全体として低下した。

主な低下寄与業種についてみると、まず、低下寄与の最も大きかった自動車工業は、普通乗用車や駆動伝導・操縦装置部品、小型乗用車等が主な低下要因となっている。生産と同様に、長引く半導体不足に加えて、新型コロナウイルス感染症の拡大を受けたアジア各国での経済活動制限等による部材供給不足の影響などにより、3カ月連続で低下したものと考えられる。

また、低下寄与2位の電気・情報通信機械工業は、3カ月連続の低下となった。リチウムイオン蓄電池やノート型パソコン、自動車用電気照明器具等が低下要因となっている。リチウムイオン蓄電池は、海外向けの減少などにより、低下したものと考えられる。また、ノート型パソコンについては、世界的な半導体不足の影響などを受け、低下したものと考えられる。自動車用電気照明器具については、自動車工業と同様の理由で低下したものと考えられる。

財の需要先の用途別分類である財別出荷指数をみると、非耐久消費財が前月比0.7%の上昇、建設財が同1.4%の上昇であった一方で、生産財が同6.3%の低下、耐久消費財が同32.8%の低下、資本財(輸送機械除く)が同4.7%の低下となった。特に、耐久消費財は、普通乗用車などの大幅な低下を受けて、急速に低下した。

在庫 3カ月振り上昇

9月の鉱工業在庫は季節調整済指数98.4、前月比3.7%と3カ月振りの上昇となった。

業種別にみると、15業種のうち14業種が上昇、1業種が低下となった。上昇寄与業種の中では、特に電気・情報通信機械工業の低下寄与が大きくなっている。電気・情報通信機械工業では、生産が増加したものの、出荷は大幅に低下したことから、在庫が増加したと思われる。

在庫率 3カ月連続上昇

9月の鉱工業在庫率は、季節調整済指数120.4、前月比5.9%と、3カ月連続の上昇となった。

業種別にみると、15業種のうち、14業種が上昇、1業種が低下となった。特に、自動車工業や電気・情報通信機械工業の上昇寄与が大きくなっている。

在庫循環図をみると、昨年第4四半期と本年第1四半期は、「意図せざる在庫減局面」にあり、本年第2四半期には、「在庫積み増し局面」に達し、第3四半期(速報値)も継続している。

ただし、生産前年同期比(横軸)については、昨年の生産水準が、新型コロナウイルス感染症の影響で大きく低下していることから、経産省ではその点に留意が必要としている。

9月生産基調判断「足踏み」で据え置き

9月の鉱工業生産は、前月比5.4%の低下となった。生産は、新型コロナウイルス感染症の影響で昨年2月から5月まで低下が続いた後、6月以降は一転、回復傾向が続いていた。半導体不足などの影響から、本年5月に大幅に低下したものの、6月は再び上昇に転じたが、7月以降は再び低下し、9月は3カ月連続での低下となった。

この背景には、9月の生産は、長引く半導体不足に加えて、新型コロナウイルス感染症の拡大を受けたアジア各国での経済活動制限等による部材供給不足の影響などから、自動車工業等で低下したことが考えられる。

一方、先行きに関しては、企業の生産計画では、10月と11月はともに上昇となっており、10月の補正値では前月比2.4%の上昇と予測していることから、均してみると引き続き足踏み状態にあると考えられる。

こうした状況を踏まえ、鉱工業生産の9月の基調判断については、「足踏みをしている」に据え置きたい。

なお、今後も、変異タイプの新型コロナウイルス感染症の拡大による内外経済への影響や、半導体不足などの部材調達の困難化などの影響について、引き続き注視していく必要があると考える。

製造業生産計画結果概要

生産10月、11月上昇予測

主要企業の生産計画を調査した本年10月の製造工業生産予測調査によると、10月は前月比6.4%の上昇、11月は同5.7%の上昇見込みとなった。

経産省の経済解析室では、毎月初旬に主要製品の生産計画を調べているが、調査対象製品を製造する企業のうち、主要企業を対象にその月と翌月の生産計画を調査している。今回は、10月初旬に調査した10月と11月の生産計画の状況と、10月初旬での企業の生産マインドについて解説する。

10月、11月生産上昇計画

以下は、10月上旬に実施した10月と11月における企業の生産予測調査の結果である。

10月の生産計画では、前月比6.4%の上昇となる見込みだ。この計画通りに生産されれば、10月の鉱工業生産の実績は、4カ月振りに前月比上昇が見込まれる。

ただし、生産計画は、生産実績よりも上振れする傾向がある。そこで、10月の生産計画について、生産実績との間で生じる「ずれ」を統計的に補正すると、10月の生産実績の見通しは、前月比2.4%の上昇となる。

また、11月の生産計画については、10月の計画から5.7%の上昇が見込まれており10月、11月ともに生産は上昇の見込みだ。

ただし、特に10月については、引き続き半導体不足などサプライチェーンを通じた影響による下振れリスクが懸念されるため、生産が計画ほどには上昇しない可能性があります。

10、11月通じた生産計画

10月と11月の2カ月の生産計画による業種ごとの生産予測の伸び率を通してみると、以下のようになる。

10月の生産計画では、全体11業種のうち7業種が前月比上昇、4業種が前月比低下、11月の生産計画では、7業種が前月比上昇、4業種が前月比低下の計画となっており、製造工業全体の生産は10月、11月を通して上昇する見込みだ。

10月については、引き続き半導体不足に加えて、新型コロナウイルス感染症の拡大を受けたアジア各国での経済活動制限等による部材調達不足の影響があるものの、9月よりはその影響が小さくなると考えられる。そのため、輸送機械工業などで乗用車等の増産が見込まれ、全体では前月比6.4%の上昇見込みだ。

11月については輸送機械工業などで、これまでの生産減を取り戻す計画となっており、10月同様に乗用車等の生産増が見込まれている。その結果、全体としても、前月比5.7%の上昇見込みとなっている。

ただし、前述の通り半導体不足などサプライチェーンを通じた影響による下振れリスクは引き続き残るため10月、11月の生産計画が下振れする可能性には注意が必要だ。

10月計画の強気と弱気

次に企業の生産マインドについてみていきたい。

企業の生産マインドは、9月当初に調べた10月の生産計画が、10月当初に再度調べ直した計画と比べ、どの程度変動したか(予測修正率)をみることで確認することができる。

10月の生産計画における予測修正率は−4.0%となっており、7カ月連続で下方修正となっている。

昨年7月以降、生産計画は上方修正される傾向が続いていたが、本年に入ってからは、下方修正される月が多くなっている。

この結果から、企業の生産マインドは、弱気であると考えられる。

また、生産計画を上方修正した企業数の割合から、下方修正した企業数の割合を引いた数値をみることで、企業の生産マインドを推し量ることができる。

この数値の推移とこれまでの景気循環を重ねると、月々の上下動をならしたトレンドが概ね−5を下回ると景気後退局面入りの可能性が高いという傾向がみられる。

10月の生産計画では、この数値の単月の値は−13.0、月々の上下動をならしたトレンドは−13.5となっている。単月、トレンド両方の数値が−5を下回っていることからも、企業の生産マインドは弱気であると考えられる。

他方で、10月の企業の生産マインドに関する値(−13.0)は、前月(−15.2)よりは改善しており、生産の先行きは改善する兆しもみられる。

生産計画に見る今後

10月、11月を通して生産は上昇する計画であり、先行きの改善も期待される一方で、半導体不足などサプライチェーンを通じた影響や内外感染症の動向による下振れリスクは引き続き懸念され、生産の先行きには不透明感が残る。

また、現在の企業の生産マインドも弱気となっていることから、引き続き、企業の生産動向には注意を払う必要がある。

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令和3年11月9日(火)Vol.832

販売 前年同月比4.4%増

エネ庁 9月の石油統計速報発表

資源エネルギー庁は10月29日、9月の石油統計速報を発表した。概要は次の通り。

原油の動向

 9月の原油輸入量は1,177万㎘、前年同月比115.3%と2カ月連続で前年を上回った。輸入量の多い順にみると次のようになっている。

(1)アラブ首長国連邦(427万㎘、前年同月比133.0%)

(2)サウジアラビア(408万㎘、同99.7%)

(3)カタール(99万㎘、同129.3%)

(4)クウェート(95万㎘、同116.0%)

(5)バーレーン(40万㎘、同267.2%)

 9月の中東依存度は92.7%、前年同月に比べ2.2ポイント増と3カ月連続で前年を上回った。

燃料油の生産

燃料油の生産は1,211万㎘、前年同月比113.1%と5カ月連続で前年を上回った。油種別にみても、全油種(ガソリン、ナフサ、ジェット燃料油、灯油、軽油、A重油及びB・C重油)で前年同月を上回った。

燃料油の輸入、輸出

燃料油の輸入は295万㎘、前年同月比113.3%と3カ月振りに前年を上回った。輸出は246万㎘、前年同月比173.7%と4カ月連続で前年を上回った。

燃料油の国内販売

燃料油の国内販売は1,237万㎘、前年同月比104.4%と前年を上回った。油種別にみると、ナフサ、ジェット燃料油、軽油、A重油及びB・C重油は前年同月を上回ったが、ガソリン及び灯油は前年同月を下回った。

燃料油の在庫

燃料油の在庫は1,012万㎘、前年同月比96.7%と3カ月連続で前年を下回った。油種別にみると、ナフサ、ジェット燃料油、A重油及びB・C重油は前年同月を上回ったが、ガソリン、灯油及び軽油は前年同月を下回った。

※添付資料

石油需給概要 2021年9月  Excel

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令和3年11月9日(火)Vol.833

粗鋼7カ月、燃料油5カ月連続増

経産省 9月の生産動態統計速報発表

経済産業省は10月29日、9月の生産動態統計速報を発表した。粗鋼生産量は814.4万トンと前月比2.8%増で、前年同月比25.6%の大幅増となった。これで前年同月比では7カ月連続の増となった。主要鉄鋼製品は前年同月比で大幅増が目立ち、鉄鋼生産は回復傾向をみせている。

また、9月の石油製品生産量は燃料油計が1,210.7万㎘と前月比2.6%増で、前年同月比13.1%の2桁増となり、前年同月比で5月連続増となった。

4~9月 前年同期比30.6%増

銑鉄生産は583.0万トンと前月比1.5%減、前年同月比25.4%増となり、前年同月比では7カ月連続の増加となった。7~9月では1,765.0万トン(前年同期比28.0%増)、4~9月では3,527.5万トン(同29.3%増)となった。

【9月の鉄鋼生産】

粗鋼生産 は814.4万トンと前月比2.8%増、前年同月比25.6%の大幅増となり、前年同月比では7カ月連続の増加となった。9月の1日当たり粗鋼生産は26.3万トンで、8月の同25.6万トン比2.8%増となった。7~9月では2,407.5万トンで前年同期比26.9%、4~9月では4,842.3万トンで同30.6%のともに大幅増となった。

炉別生産では、転炉鋼が602.4万トンと前月比1.2%減だが、前年同月比26.7%の大幅増。電炉鋼が212.0万トンと前月比16.1%の2桁増、前年同月比22.5%の大幅増となり、前年同月比では転炉鋼は7カ月連続の増加、電炉鋼は7カ月連続の増加となった。

鋼種別生産では、普通鋼が621.7万トンと前月比3.0%増で、前年同月比20.8%の大幅増、特殊鋼が192.7万トンと前月比2.0%増で、前年同月比44.1%の大幅増となり、前年同月比では普通鋼は7カ月連続の増加、特殊鋼は7カ月連続の増加となった。

熱間圧延鋼材(普通鋼、特殊鋼の合計)の生産は707.9万トンと前月比1.1%増で、前年同月比21.1%の大幅増となり、前年同月比では7カ月連続の増加となった。7~9月では2,127.6万トンで前年同期比24.7%の大幅増、4~9月では4,239.7万トンで同27.8%の大幅増であった。

普通鋼熱間圧延鋼材の生産は551.7万トンと前月比1.4%増で、前年同月比17.7%2桁増となり、前年同月比では7カ月連続の増加となった。7~9月では1,654.9万トンで前年同期比18.4%の2桁増、4~9月では3,298.2万トンで同21.1%の大幅増であった。

特殊鋼熱間圧延鋼材の生産は156.2万トンで前月比0.2%の微増、前年同月比34.9%の大幅増となり、前年同月比では9カ月連続の増加となった。7~9月では472.7万トンで前年同期比52.8%の倍増、4~9月では941.6万トンで同58.4%の倍増であった。

9月の主要品種の生産内訳をみると普通鋼では、鋼帯が329.6万トンと前月比4.4%減だが、前年同月比22.1%の大幅増。冷延広幅帯鋼が138.3万トンと前月比2.7%減だが、前年同月比24.7%の大幅増。鋼板が83.7万トンと前月比16.1%、前年同月比19.4%のともに2桁増。小形棒鋼が66.3万トンと前月比15.1%の2桁増で、前年同月比21.0%の大幅増。冷延電気鋼帯が11.3万トンと前月比5.5%減だが、前年同月比31.0%の大幅増。線材が14.4万トンと前月比15.1%の2桁増で、前年同月比21.0%の大幅増となった。

特殊鋼では、熱間圧延鋼材が156.9万トンと前月比0.6%の微増で、前年同月比35.4%の大幅増。冷延広幅帯鋼が24.8万トンと前月比2.5%減だが、前年同月比40.5%の大幅増。特殊鋼磨棒鋼・線類が16.9万トンと12.1%の2桁増で前年同月比8.7%増となった。

鋼管では、普通鋼熱間鋼管が31.7万トン、前年同月比11.7%の2桁増。特殊鋼熱間鋼管が9.3万トンと前月比11.4%の2桁増で、前年同月比27.0%の大幅増となった。

めっき鋼材では、亜鉛めっき鋼板が81.2万トンと前月比1.4%減だが、前年同月比31.0%の大幅増となった

【9月の鉄鋼出荷】

9月の主要品種の出荷を品目別にみると、普通鋼では鋼帯が166.8万トンと前月比2.1%増で、前年同月比14.6%の2桁増。冷延広幅帯鋼が55.2万トンと前月比12.0%の2桁増で、前年同月比30.3%の大幅増。鋼板が77.8万トンと前月比14.5%、前年同月比18.4%のともに2桁増。H形鋼が29.6万トンと前月比8.3%、前年同月比7.0%のともに増。線材が13.6万トンと前月比16.2%、前年同月比19.6%のともに2桁増となった。

特殊鋼では、熱間圧延鋼材が121.2万トンと前月比16.5%の2桁増で、前年同月比43.3%の大幅増。冷延広幅帯鋼が22.1万トンと前月比5.9%増で、前年同月比49.5%の大幅増。特殊鋼磨棒鋼・線類が15.8万トンと前月比10.5%の2桁増で、前年同月比7.6%増となった。

鋼管では、普通鋼熱間鋼管が27.0万トンと前月比16.4%の2桁増で、前年同月比9.3%増。特殊鋼熱間鋼管が7.6万トンと前月比12.9%の2桁減で、前年同月比0.4%の微減となった。

めっき鋼板では、亜鉛めっき鋼板が77.8万トンと前月比5.7%増で、前年同月比26.5%の大幅増となった。

【9月の石油生産】

9月の石油製品の生産を油種別みると、重油が209.9万㎘と前月比1.8%増で、前年同月比14.2%の2桁増。軽油が322.5万㎘と前月比1.5%減だが、前年同月比19.9%の2桁増。灯油が80.5万㎘と前月比24.0%の大幅増で、前年同月比5.3%増。ナフサが123.6万㎘と前月比25.8%の大幅増で、前年同月比9.6%増。ジェット燃料油が88.0万㎘と前月比11.6%の2桁減だが、前年同月比72.5%の大幅増。液化石油ガスが28.6万トンと前月比9.1%減だが、前年同月比7.2%増。アスファルトが20.6万トンと前月比10.5%の2桁増で、前年同月比24.7%の大幅増。潤滑油が15.6万㎘と前月比2.3%増だが、前年同月比7.0%減となった。

【9月の石油出荷】

9月の石油製品の出荷をみると、燃料油計で1,427.9万㎘と前月比3.0%増で、前年同月比11.6%の2桁増となった。

油種別では、重油が210.3万㎘と前月比7.4%増で、前年同月比11.4%の2桁増。ガソリンが399.4万㎘と前月比1.5%減で、前年同月比0.4%の微減。軽油が337.3万㎘と前月比5.2%増で、前年同月比11.8%の2桁増。ナフサが327.5万㎘と前月比6.2%増で、前年同月比17.8%の2桁増。ジェット燃料油が83.0万㎘と前月比8.5%減だが、前年同月比84.3%の大幅増。液化石油ガスが36.5万トンと前月比4.7%増で、前年同月比0.1%の微増。アスファルトが18.5万トンと前月比38.5%の大幅増で、前年同月比13.2%の2桁増。潤滑油が17.0万㎘と前月比10.5%の2桁増だが、前年同月比6.1%減となった。

【9月のコークス・石灰石】

9月のコークスの生産は、245.9万トンと前月比2.1%減だが、前年同月比6.9%増。出荷は59.4万トンと前月比1.9%、前年同月比4.5%のともに減となった。

9月の石灰石の生産は、1,132.0万トンと前月比6.1%、前年同月比9.3%のともに増。出荷は883.4万トンと前月比2.1%、前年同月比8.5%のともに増となった。

※添付資料

鉄鋼統計速報  2021年9月  Excel

資源エネルギー統計速報  2021年9月  Excel

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