No.98:鉄鋼大幅減産続く、石油もさらに減産傾向 経済産業省が主要工業製品の2009年2月の生産速報発表

平成21年3月30日(月)Vol.98

鉄鋼大幅減産続く、石油もさらに減産傾向

経済産業省が主要工業製品の2009年2月の生産速報発表

 
経済産業省は3月30日、主要工業製品の2009年2月の生産速報を発表した。

以下、鉄鋼と資源エネルギー関係に絞って概要をみると、まず鉄鋼は粗鋼生産量が547.9万トンで前月比14.1%減、前年同月比で44.2%減とともに2桁の大幅減を示している。前年同月比減はこれで連続5ヵ月となった。

一方、資源エネルギー関係では、石油製品の生産量が燃料油計で1725.4万klと前月比3.3%減、前年同月比5.8%減となった。

2月の鉄鋼生産を品種別にみると、普通鋼の熱間圧延鋼材では、鋼帯が168.1万トンで前月比19.8%減、前年同月比57.9%減。鋼板が104.2万トンで前月比7.4%の減、前年同月比5.7%増。棒鋼が72.9万トンで前月比14.0%増、前年同月比22.8%減。形鋼が34.2万トンで前月比3.0%増、前年同月比45.0%減。線材が9.9万トンで前月比7.1%増、前年同月比52.3%減と軌条を除き軒並み前年同月比が大幅減となった。

また、普通鋼の冷間仕上・冷延広幅鋼帯は81.8万トンで前月比25.2%減、前年同月比58.3%減。特殊鋼の熱間圧延鋼材は69.7万トンで前月比27.3%減、前年同月比62.5%減。メッキ鋼材の亜鉛メッキ鋼板は47.3万トンで前月比28.2%減、前年同月比62.3%減といずれも大幅な減を示した。

2月の石油生産を油種別にみると、重油がA重油とB・C重油を合わせて409.8万klで前月比3.3%減、前年同月比5.8%減。ガソリンが443.0万klで前月比6.1%減、前年同月比2.3%減。軽油が345.2万klで前月比1.8%減、前年同月比2.2%増。灯油が259.1万klで前月比4.6%減だが、前年同月比5.4%増。ナフサが185.8万klで前月比13.5%増だが、前年同月比4.2%減。ジェット燃料油が82.6万klで前月比12.3%減、前年同月比23.6%減となった。

また、2月のコークスは235.6万トンで前月比17.4%減、前年同月比25.0%減。液化ガスは36.3万トンで前月比5.7%増、前年同月比2.9%減となった。

鉄鋼生産速報      2009年2月 Excel

資源エネルギー生産速報 2009年2月 Excel

バックナンバー>>