No.593:生産 前月比2.7%、前年同月比0.6%増 経産省 9月の鉱工業生産・出荷・在庫速報発表
No.594:前年比 粗鋼0.4%の微減、燃料油5.3%減 経産省・エネ庁が9月の生産動態統計速報発表

平成26年10月30日(木)Vol.593

生産 前月比2.7%、前年同月比0.6%増

経産省 9月の鉱工業生産・出荷・在庫速報発表

 
経済産業省は10月29日、9月の鉱工業生産・出荷・在庫速報を発表した。

それによると同省は、9月の特長を次のように記している。

1.9月は、生産、出荷は上昇、在庫、在庫率は低下であった。

2.製造工業生産予測調査によると10月は低下、11月は上昇を予測している。

3.総じてみれば、生産は一進一退にある。

1. 9月の生産・出荷・在庫動向

平成22年=100

注1:()内は前月における確報値・前月比。
注2:▲はマイナスを示す。
項目 季節調整済指数 原指数
指数 前月比(%) 指数 前年同月比(%)
生産 97.8(95.2) 2.7(▲1.9) 102.8 0.6
出荷 97.9(93.9) 4.3(▲2.1) 104.7 1.7
在庫 111.7(112.6) ▲0.8(0.9) 110.3 3.9
在庫率 111.7(118.5) ▲5.7(8.6) 105.7 3.2

【生産】

生産は、前月比2.7%の上昇であった。?業種別にみると、輸送機械工業、電子部品・デバイス工業、電気機械工業等が上昇し、化学工業(除.医薬品)が低下した。

【出荷】

出荷は、前月比4.3%の上昇であった。?業種別にみると、輸送機械工業、電子部品・デバイス工業、電気機械工業等が上昇し、化学工業(除.医薬品)が低下した。

【在庫】

在庫は、前月比▲0.8%の低下であった。?業種別にみると、電気機械工業、鉄鋼業、窯業・土石製品工業等が低下し、輸送機械工業、繊維工業、石油・石炭製品工業等が上昇した。

2.製造工業生産予測調査

製造工業生産予測調査によると、10月は前月比▲0.1%の低下、11月は同1.0%の上昇であった。 10月の低下は、電子部品・デバイス工業、輸送機械工業、情報通信機械工業等による。11月の上昇は、電子部品・デバイス工業、輸送機械工業、化学工業等による。

製造工業生産予測調査 (季節調整済前月比%)

平成22年=100

注)▲はマイナスを示す。
平成26年9月 平成26年10月 平成26年11月
平成26年9月調査 6.0 ▲0.2
平成26年10月調査 ▲0.1 1.0

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平成26年10月30日(木)Vol.594

前年比 粗鋼0.4%の微減、燃料油5.3%減

経産省・エネ庁が9月の生産動態統計速報発表

 
経済産業省と資源エネルギー庁は10月29日、9月の生産動態統計速報を発表した。それによると生産量は、鉄鋼の粗鋼生産量が925.1トンで前月比1.0%減、前年同月比0.4%微減を示した。また、石油製品の生産は燃料油計で1 435.1万?と前月比4.0%、前年同月比5.3%のともに減となった。前年同月比は6ヵ月の連続減となった

鉄鋼の9月の生産を品種別にみると、普通鋼の熱間圧延鋼材で鋼帯が367.3万トンと前月比6.1%、前年同月比2.8%のともに減。鋼板が95.3万トンと前月比4.6%、前年同月比2.9%のともに増。小形棒鋼が78.3万トンと前月比4.5%増だが、前年同月比4.3%減。H形鋼が33.0万トンと前月比2.9増だが、前年同月比9.7%減。線材が16.7万トンと前月比8.4%増だが、前年同月比5.6%減。冷間仕上鋼材の冷延広幅帯鋼が165.8万トンと前月比1.5%、前年同月比3.4%ともに減。特殊鋼の熱間圧延鋼材は181.7万トンと前月比3.0%、前年同月4.5%のともに増。冷間仕上鋼材の冷延広幅鋼帯は23.5トンと前月比2.4%減だが、前年同月比8.9%増。めっき鋼材の亜鉛めっき鋼板は104.2万トンと前月比4.3%増だが、前年同月比3.9%減を示した。

鉄鋼の出荷を品種別にみると、鋼帯が183.0万トンと前月比2.9%、前年同月比8.9%のともに増。鋼板が99.0万トンと前月比22.4%の大幅増で、前年同月比も12.0%の2桁増。小形棒鋼が79.4万トンと前月比13.1%の2桁増で、前年同月比0.8%の減。H形鋼が31.4万トンと前月比11.5%の2桁減で、前年同月比も3.4%の減。線材が13.9万トンと前月比16.4%の2桁減で、前年同月比も7.3%の減。冷延広幅帯鋼が52.6万トンと前月比11.8%、前年同月比12.7%のともに2桁減。特殊鋼の熱間圧延鋼材が116.2万トンと前月比13.1%の2桁減で、前年同月比も0.7%の微増。冷延広幅帯鋼が20.5万トンと前月比5.9%減だが、前年同月比3.0%増。亜鉛めっき鋼板が86.9万トンと前月比12.3%の2桁減で、前年同月比も9.0%の減となった。

一方、石油生産を油種別にみると、ほぼすべての品種で前年同月比が減少した。品種別にみると、重油がA重油とB・C重油を合わせて245.5万?と前月比4.1%増だが、前年同月比3.5%減。ガソリンが477.5万?で前月比8.5%、前年同月比7.6%のともに減。軽油が353.5万?と前月比0.3%の微増だが、前年同月比13.6%の2桁減。灯油が133.5万?で前月比23.4%、前年同月比20.3%のともに大幅増。ナフサが137.9万?と前月比5.6%減で、前年同月比21.0%の大幅減。ジェット燃料油が140.2?と前月比1.2%、前年同月比7.3%のともに減となった。

燃料油の出荷を品種別にみると、重油が241.6万?と前月比8.2%減で、前年同月比18.7%の2桁減。ガソリンが455.6万?と前月比8.6%、前年同月比5.5%のともに減。軽油が366.6万?と前月比8.4%増だが、前年同月比8.5%減。灯油が106.8万?と前月比24.1%の大幅増で、前年同月比0.9%の微増。ナフサが285.7万?と前月比7.3%減で、前年同月比16.8%の2桁減。ジェット燃料油が144.4万?と前月比6.4%増だが、前年同月比0.8%の微減となった。

また、コークスの生産は275.0万トンと前月比6.4%、前年同月比3.6%のともに減。出荷は71.5万トンと前月比4.5%、前年同月比7.1%のともに減。液化石油ガスの生産は37.1万トンで前月比3.1%、前年同月比8.9/%のともに減。出荷は48.5万トンと前月比1.3%増だが、前年同月比4.2%減。石灰石の生産は1 272.7万トンと前月比7.7%、前年同月比4.9%のともに増。出荷は1 023.6万トンと前月比7.9%、前年同月比5.7%のともに増となった。

鉄鋼統計速報 2014年9月 Excel

資源エネルギー統計速報 23014年9月 Excel

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